ちょっといい言葉 ③ 光浦靖子さんの言葉「直そう、直そうと思っていても直せないもの、それが個性」
「自分を変える必要はない。機嫌を変えるだけで済む」
精神科医の斉藤茂太さんの言葉です。
私のお会いする方の中には、
何とか自分の問題を解決したいと取り組まれている方がたくさんいらっしゃいます。
そしてそれについて私と色々とお話しをするのですが、
大体、頭で考えてひねり出す答えなんていうものは、
基本的に誰でも思いつくようなことで、
それほど劇的な特効薬みたいなものはありません。
人生の問題に、そんな魔法のようなものはないと
思った方がよろしいかと、思いますね。
じゃあどうすればよいか、と考えた時、私はいつもこういうイメージを思い浮べます。
・・・ぬかるみに車がはまり込んで、タイヤが空回りしてどうしても脱出できません。
エンジンをふかせばふかすほど空回りは続くし、下手するとエンジンが焼けてしまいます。
こういう時の脱出方法を考えてみるのです。
「何か滑り止めみたいなものをタイヤに挟んで、エイッとばかりに脱出する方法」
これも一つでしょう。
障害となるものを、何らかの手がかりとともに一気に乗り越えていくのです。
しかしもう一つの方法は、
「タイヤの周りの砂利や泥をスコップですべて掻き出して、
それまでめり込んでいた地面と周囲の地面の高さを同じにしてしまう方法」
これもあります。
つまり乗り越えるべきハードルを思いっきり下げて、問題を問題で無くしてしまう方法。
これって、問題を解決することを目指す方法ではなく、
問題を問題としない解決策でしょう。
色々な悩みがあるでしょう。
時にはエイッと乗り越えなければならない時もあります。
しかし問題があっても、何とか今、この時を機嫌よく過ごしていくうちに、
なんだか気にならなくくなってしまった、ということも大切な解決法だと思います。
如何でしょうか?



