ちょっといい言葉 ⑬ リンカーンの名言 「あなたが転んでしまったことに関心はない・・・・」
北山修さんと言えば
年輩の方には「帰ってきたヨッパライ」などののヒットで有名になったザ・フォーク・クルセダーズの一員でしたが
その後、精神科医になり現在でも精力的な活躍をされています。
その北山さんの一言
「心配、葛藤、過去の傷などは脇において日常生活を送ること」
さまざまな問題を抱えながら、日々を送るたくさんの皆さんが、
私たちカウンセラーや北山さんのような精神科医のところへ来られます。
過去の傷や親子の葛藤など、そのままにしておけないようなさまざまな悩みについてお話しされるわけですが
私がいつも思うことは、確かにそういう問題を掘り下げる必要に迫られているとはいえ、
相談者の、今の、日々の現実生活を崩してはいけない、ということです。
悩みに向き合う苦しさのあまり、現実生活を崩してはいけない。
面接場面では一時期非日常の時間を過ごしても
その時間が過ぎた時は、とりあえず悩み事を「脇において」、
毎日の生活を送る力を残しておかなければいけません。
そうでないと、葛藤に取りつかれてしまいます。
悩み事に「戦って勝つ」のではなく、
また「蓋をして」見ないことにするのでもない。
「脇に置かれた」悩み事と、共生して抱えていく力を持つことが大切なのではないでしょうか。
悩みのない人間なんていません。
悩み事を抱えながら、
「とりあえず何とか日々の暮らしを送る」ことができるための工夫を最優先に、
一緒に考えさせてもらいたいと思っています。