不登校へどう対応すれば良いか <初期ー5> ー不登校の初期:親の対応ー
不登校状態の子どもたちと接していると、時々「まるで大海原を漂流しているような状態だな」と感じる時があります。
つまり、まず今の自分のいるところがどこなのか、はっきりしない。
また自分はどこへ向かおうとしているのか、
そしてその目的地へたどり着くためにはどうかじを取れば良いのか、がはっきりしない状態です。
もし自分がこういう状態ならば一体何を必要とすると思いますか?
それは子どもたちが箱庭やコラージュなどで表してくれるもので気づかされます。
彼らは言葉で自分の気持ちを表現できない代わりに、イメージや象徴で見事に自分を表現してくれるのです。
そして大海原を漂流している彼らが時に自分に必要なものを表してくれるイメージは・・・
「地図」なのです。
なぜ地図が必要なのか?
それは私たちが彼らの身になって気持ちを共体験すればわかります。
つまり「今自分がどこに居るのか」
そして「今後どこに目的地を定めれば良いのか」
さらにそのために「どういうルートをたどれば良いのか」をすべて教えてくれるからです。
実際に私の会っているA子さんは画用紙に世界地図を書いています。
B君は箱庭で「地球儀」を置きました。
彼らの不安な気持ちや見通しの持てない、なんとも言えない不全感が良く伝わってきました。
では、彼らはなぜ地図が必要なのでしょうか?
地図で自分の居場所を確認するという作業は、現実的にはどういう作業とつながっているのでしょうか?
それについてはまた明日。