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不登校にどう対応すればよいか <中期ー12> ー《あわてず・あせらず・あきらめず》ー

岸井謙児

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テーマ:不登校を考える

さて、不登校にどう対応するか、中期についてかなり回数を重ねてきてしまいましたが、そろそろまとめとして私が不登校の彼ら・彼女らと接する時にいつも自分に言い聞かせている言葉を紹介したいと思います。

それは
「あわてず・あせらず・あきらめず」の3つの「あ」。

何とかしようと「焦らない」
何があっても「あわてない」
思うようにいかなくても「あきらめない」

<なんとかしようと『あせらない』>
どうしても子どもに早く立ち直ってほしい、学校に行けるようになって欲しい、と、つい「焦り」がち。
親御さんの気持ちとしては無理もないことは良くわかるのですが、やはり基本は子どもたち自身の中からエネルギーが湧いてくるのを待つしかありません。もどかしいし、将来を考えたら不安になりますが、だからと言って焦るとますますこじれてしまうこともわかっている・・・・このジレンマ・・。

本人も、また周囲も苦しいですが、だからと言って首に縄をつけて引っ張っていくわけには・・・・

<何があっても『あわてない』>
これも大切でしょうね。「学校に行きたくない」と突然言われること自体、もう驚きととまどいでしょう。しかしショック期を過ぎれば、覚悟を決めるしかありません。一番とまどっているのは、子ども自身。
周囲が同じように揺れ動いては、彼ら自身の足元もなおさらぐらついてしまいます。

<思うようにいかなくても『あきらめない』>
これは不登校が長引いた中学生のお母さんから「(不登校は長引いて、以前ほどお母さんも感情的になることはなくなったけど)でも、先生、私は絶対あきらめませんよ。子どもを信じています」と言われたことがあります。もちろん、言うまでもなくすべての親が子供を信じているのは間違いないでしょう。ただ、初期はいろいろと動揺して少し強引な働きかけをしがち。それが上手く行かないと、その反動でショックが大きくなります。でも思うようにならなくても「あきらめない」ことは当然でしょう。時期を待ちましょう。

あせらず・あわてず・あきらめず。
早く花が咲いて欲しいからと言って、まだ若いつぼみの皮を剥いても仕方がありません。
いずれ来るはずの春を待つのが一番の近道だと信じましょう。

カウンセリング・オフィス岸井

思春期・青年期の不登校・発達障害、成人のうつ・不適応に
カウンセリング・オフィス岸井
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岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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