不登校へどう対応すれば良いか <初期ー5> ー不登校の初期:親の対応ー
さて、不登校中期の煮詰まって、場合によっては家の中が淀んだような空気になった時にどうすればよいかですが、前回と同じようにやはり新鮮な空気を取り入れることが大切でしょう。
そのためには、外から新しい空気を取り入れるとともに、ご自分も外へ出て新鮮な空気を吸うように心がけてみてはどうでしょうか。
たまには外出してご自分のためだけに時間とお金を使いましょう。
これまで子どもさんのことを第一に考えて気を張り詰めてきたのでしょうから、そろそろご自分自身の楽しみや喜びを味わって下さい。
特に働いていらっしゃらないお母さんの場合、仕事で気を紛らわすことが出来ないので、お父さんの協力も必要です。時には家事を引き受けて、お母さんの自由な時間を確保してあげてください。
これは親の精神安定のためだけでなく、親がエネルギーを回復することを通じて子どもにも新鮮な気持ちが回復するきっかけにもなります。一緒にいる時間が長くなると、お互いが半ば同調したような精神状態になります。どちらかがドロ~ンとした気分だとその気分が移ります。逆にどちらかが溌剌とした精神状態になれば、案外つられて元気が出てくるものです。
もちろん子どもさん自身も、何か活動を兼ねて外出することができるのならばゼヒやらせてあげてください。家の中だけでは人間関係が閉じてしまうので、出来るだけ開かれた体験をしたいですね。
そういう時に役に立つ人間関係を「斜めの関係」と言います。
次回は「斜めの人間関係」について触れてみます。