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不登校にどう対応すればよいか <中期ー8> ー親の精神的安定《風通しを良くする》ー

岸井謙児

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テーマ:不登校を考える

さて、不登校の中期が長引くと色々な変化が起きてきます。
一つは、なかなか変化が見られない毎日にだんだん家の中の雰囲気が煮詰まってきてしまうということです。

確かに普通は学校に行っているはずの子どもが長い間ずっと家にいると気も使うし、親としても自由な時間がなくなってしまいます。不登校の初期ならば、まだ気も張っていますし何とかしてあげたいという気持ちで一杯でしょうが、いろいろ手を尽くしてもなかなか変化がみられないと、諦めだけでなく疲れが出てくるのは当然でしょうね。

こういう時は色々な手を使って、家の中の煮詰まってよどみがちな空気を入れ替えましょう。

その方法の一つは窓を明けて新鮮な空気を入れるということです。
文字通り窓を開けるのも良いですが、象徴的に考えてください。

いままで我が子の状態を誰にも打ち明けたり、相談することができなかったのであれば、何とか自分の家の状況を理解してもらえそうな人に相談をしてみませんんか?

もちろんカウンセラーなど外部の相談機関を訪れるのもその一つですが、それも含めて閉じていた窓を開けて、外部の新鮮な空気を吸い込むことは大切なことのように思います。

そしてできれば、その人(信頼できる友人でも身内でも)に家に遊びに来てもらうぐらい、風通しを良くして見ませんか?

なかなか家の問題を限られた人とはいえ公開するのは勇気がいるものでしょうが、一家族や一人の胸だけに抱え込んで何とかなる問題ではないように思います。

どうしようもない時は多くの人に支えてもらいましょう。

もちろんそれは子どもの場合も同様で、同級生の幼馴染や地域の友達などが家に訪れてくれるだけで、新たな新鮮な空気が入ってきます。

締め切って風通しが良くない部屋には「カビ」が生えて、気持ちも腐ってきてしまいがち。
思い切って、窓を開けて外部の風を入れてみましょう。



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岸井謙児
専門家

岸井謙児(臨床心理士)

カウンセリング・オフィス岸井

カウンセリング暦35年。子供から大人まで、うつ・対人関係の悩み・発達障害・不適応・ひきこもりに関わる問題に丁寧に、かつ誠実に対応します。また全国から電話・スカイプなどでも相談を多数受け付けています。

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