不登校は3歩進んで2歩下がる
不登校がしばらく続き膠着状態の中期になってきた時に、枯渇したエネルギーを取り戻すきっかけとなることに「趣味」があります。
私たち自身が疲れてきた時、まずは前回取り上げた「睡眠」をとりますよね。何より寝るのはエネルギー回復に必要です。
その次にやることとしてはやはり「楽しいこと」。
楽しむと言えば友達と遊ぶ、と言うようなことを考えがちですが、まずは一人で楽しむことを大切にしましょう。
例えば、ゲームやDVDなどを見るのもいいですし、好きなアニメを見たり、その絵を描いたりする子どももいますね。何か自分の好きなことができるような精神状態になったら少し元気が出てきます。
その中でも、「消耗する」趣味ではなく「創造する」趣味に没頭することができるようになればさらに元気が出てきているのではないでしょうか。
例えばアニメを見ているだけの状態から、キャラクターを絵に描くようになってくるなど。
私の経験でも、絵を描き始めて、最初は何かのキャラクターのコピーだったのが、次第に自分の思う通りの自由画になり、それもはじめは白黒だったのがだんだん色を使うようになってきた例がありました。
私のカウンセリングで、絵画療法や箱庭療法などを使うのも自由で創造的な表現をしてほしいからです。
しかしだからと言って周囲が「絵でも描いてみれば」なんてシタゴゴロを持って奨めるのではなく、あくまでも本人の自発性を大切にしてください。
時間はかかるかもしれません。
でもそのくらいエネルギーの回復には十分な時間が必要だということです。
焦らず、慌てず、一緒に楽しむぐらいの余裕を持ちましょう。
子どもが自由な表現をするには、やはりお母さん自身の余裕が大切なのです。
カウンセリング・オフィス岸井
思春期・青年期の不登校・発達障害、成人のうつ・不適応に
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