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コラム216
【内窓リフォーム】マンションに内窓を付けてみた 費用69万円・補助金26万円 防音・断熱効果を実体験
前回のコラム215で、
「55歳の僕が今、自宅を買うなら?」
という話を書きました。
その中で少しだけ、
「内窓」
について触れました。
すると、知り合いの方2人から反応がありました。
「内窓、今めっちゃ考えているところでした」
「去年から気になっていたけど見送りました」
意外と興味を持っている人が多いようです。
そこで今回は、
実際に僕がマンションに内窓を付けた話を書いてみます。
■ 目的は「騒音対策」でした
僕が内窓を付けた一番の理由は、
断熱ではありません。
「騒音対策」
です。
マンションの前から聞こえてくる早朝のトラックの音などが気になっていました。
そこで、
「窓を何とかしよう」
と考えました。
内窓というと、
最近は断熱や省エネのイメージが強いと思います。
今回、施工してもらった際に聞いた話では、
もともとは室内のピアノの音などを外に出さないための防音対策として使われてきたそうです。
ところが、
内窓を付けると断熱性能も高くなる。
冷暖房効率が良くなり、
省エネにもつながる。
そこで、
現在では、その省エネ効果を後押しする国の補助金制度まで広がってきたそうです。
僕の場合は少し逆でした。
騒音対策で内窓を付けようとしたら、
断熱性能の高い仕様には補助金が出た。
という流れです。
■ 騒音用ではなく、補助金対象のガラスを選択
内窓は、
ガラスも選べます。
僕は騒音対策が目的だったので、
当初は防音性能を重視したガラスを考えました。
ところが、
今回検討した騒音対策用の仕様は補助金の対象外。
一方、
断熱性能を重視した仕様なら補助金が使えます。
そこで、
「断熱性能の高い内窓でも、騒音対策には十分じゃない?」
と考えました。
何でも最高性能にすればいいわけではありません。
目的に対して十分な性能があり、
費用とのバランスが取れていればいい。
そこで僕は、
補助金対象となる断熱性能の高い仕様を選びました。
■ 単純に「窓がもう1枚」ではありません
今回付けた内窓は、
単純に窓ガラスがもう1枚増えただけではありません。
内窓自体が合わせガラスになっていて、
ガラスとガラスの間には、
ごくわずかな真空層があります。
さらに、
既存サッシと新しい内窓との間には、
空気の層ができます。
僕のイメージでは、
既存窓に対して、
ガラス
真空層
ガラス
空気層
という4層を追加した感じです。
施工業者の方から説明を聞いて、
もう一つ勉強になったことがあります。
ガラスをよく見ると、
小さな黒い点々があります。
ガラス同士の間隔を保つための非常に小さな部材だそうです。
普通に生活している分には、
まず気になりません。
「内窓って、ただ窓をもう1枚付けるだけじゃないんだ」
ちなみに、
ガラスはかなり重かったです。
何kgだったかは忘れてしまいましたが(笑)、
施工時に見て驚きました。
ただ、
設置後の開け閉めで重くて困ることはありません。
■ 費用69万3,000円、補助金26万円
今回施工したのは、
掃き出し窓 2か所
腰高窓 1か所
合計3か所です。
工事費は、
税込69万3,000円。
「先進的窓リノベ2026事業」の補助金交付参考価格が、
26万円。
予定どおり補助金が交付されて、
実質負担は、
43万3,000円
です。
約70万円の工事が、
約43万円。
26万円の差は大きいです。
補助金は、
内窓を付ければ何でも対象になるわけではありません。
対象製品や性能などに条件があります。
また、
補助金に対応できる業者も限られています。
制度を理解し、
対象製品を扱い、
申請にも対応できる。
そうした業者は、
一定の施工・事務体制を整えているところが多いと思います。
もちろん、
「補助金が使える業者=絶対安心」
ではありません。
でも、
業者選びの一つのスクリーニングにはなると思います。
■ 業者選びも大事
今回の工事は、
西部ガスリビング株式会社
にお願いしました。
まず、
西部ガスリビングの担当者が現地確認。
そして後日、
「念のため」
ということで、
実際に施工する業者と一緒にもう一度現地確認。
工事前に合計2回、
現場を確認してもらいました。
僕は不動産に詳しいですし、リノベも何度もやっていますので、
こういうところは結構見ています。
工事当日になって、
「これは付きません」
「聞いていた話と違います」
となるのが一番面倒です。
また、出来上がり、美観もかなり気になります。
商品が同じなら、
どこに頼んでも同じ。
僕はそうは考えていません。
リフォームは、
工事前にどこまで確認してくれるかも大事です。
■ マンションでは工事申請が必要な場合も
マンションの場合、
管理会社や管理組合への工事申請が必要になる場合があります。
これはマンションによって違います。
僕のマンションでは、
工事申請が必要でした。
今回は、
僕から西部ガスリビングを通じて申請書を提出しました。
内窓だから勝手に付けて大丈夫、
とは考えず、
事前に管理会社へ確認しておいた方がいいと思います。
事前の確認や申請はいろいろありましたが、
実際の工事は、
約3時間。
掃き出し窓2か所、
腰高窓1か所。
3か所でも、
意外と早く終わりました。
■ カーテンはどうする?
内窓を付けると、
窓が室内側へ少し出てきます。
今回の場合、
掃き出し窓 約7cm
腰高窓 約5cm
でした。
そこで考える必要があったのが、
カーテンです。
僕の場合は、
スペーサーを挟んでもらって、既存のカーテンレールを約5cm室内側へ移動しました。
そのため、
今まで使っていたカーテンをそのまま使えています。
少しだけカーテンフック付近が内窓の枠に干渉していますが、
実用上は特に問題ありません。
■ 見映えもほとんど変わらない
内窓を付ける前は、
窓まわりがゴチャゴチャしないかな?
ということも少し気になっていました。
実際に付けてみると、
見映えはほとんど変わりません。
サッシの色も選べます。
圧迫感も、特に感じません。
普段の生活でも、不便はありません。
一つだけ増えたのが、
洗濯物をベランダに干すとき。
今までは、
既存の窓を開けるだけ。
今は、
内窓を開ける
↓
既存の窓を開ける
と、
一回だけ動作が増えました。
今のところ、
僕が感じる不便はそのくらいです。
むしろ、
別の意味で注意が必要です。
ガラスがクリア過ぎます(笑)。
開いているつもりで進むと、
「ガラスあった!」
となりそうなくらい透明です。
僕も何度か、
頭をぶつけそうになりました。
それくらい、
見た目の圧迫感はありません。
■ 本来の目的だった騒音は?
かなり変わりました。
もちろん、
完全な無音になるわけではありません。
でも、
以前気になっていた早朝のトラックの音や、
道路を走る車の音は、
明らかに小さくなりました。
僕の場合、
騒音対策専用のガラスにしなくても、
これなら十分です。
断熱性能の高い仕様を選ぶ。
補助金を使う。
そして、
騒音もかなり軽減する。
僕の場合は、
この選択で正解でした。
■ 冷房の効きもさらに良くなった
当初の目的ではなかった断熱効果。
これも、
かなり感じています。
特に、
冷房の効きはさらに良くなりました。
今回施工した窓は、
合計すると約8㎡あります。
実際の省エネ効果は、
方角、
日当たり、
外気温、
部屋の広さ、
エアコン性能、
使い方などによって大きく変わります。
一つの目安として、
仮に年間の冷暖房電気代が10万円。
内窓によって冷暖房負荷が20~30%軽減されたと仮定すると、
年間 約2~3万円
10年間 約20~30万円
20年間 約40~60万円
です。
もちろん、
これは単純な目安です。
電気代が必ず20~30%下がる、
という意味ではありません。
ただ、
長期間使う住宅設備として考えると、
意外と大きな金額です。
■ 一番変わったのは「空気感」
冷房の効きが良くなった。
騒音も減った。
でも、
僕が一番感じているのは、
「部屋の空気感が違う」
ということです。
うまく説明するのが難しいのですが、
シーンとしている。
外の車やトラックの音が小さくなり、
窓から伝わってくる外気の影響も減った。
実際に騒音計で測ってみると、室内は約32dB。
一般的には「深夜の郊外」などに例えられる静かな水準です。
部屋に入ると、
「ここだけ別世界」
「雪の降り積もった銀世界の静けさ」
だと感じています。
少し大げさかもしれませんが(笑)。
防音。
断熱。
気密。
冷暖房効率。
それぞれの効果が重なって、
部屋そのものの居心地が変わった。
僕には、
そんな感じがします。
■ 全面施工はしませんでした
内窓を付けると、
気密性も上がります。
僕の場合は、
すべての窓を内窓にしたわけではありません。
そのため、
換気についても特に問題はありませんでした。
住宅によっては、
全面施工して気密性をかなり高めると、
換気扇を回したときに玄関ドアが開けにくく感じるようなことも考えられます。
僕の場合は、
全面施工しなかったことも含めて、
ちょうどよかったと思っています。
最高性能なら最高。
数が多ければ多いほどいい。
僕は、
そういう考え方ではありません。
断熱。
防音。
気密。
換気。
費用。
家全体のバランスで考えればいいと思っています。
■ 自分が住むためだけの43万円ではない
そして、
僕の場合はもう一つあります。
このマンションを、
一生自己使用すると決めているわけではありません。
将来、
賃貸に出すかもしれない。
売却するかもしれない。
そこまで考えて施工しています。
築古マンションは、
築年数を若返らせることはできません(笑)。
でも、
住み心地は変えられます。
自分が住んでいる間は、
防音や断熱のメリットを受ける。
将来賃貸に出すなら、
「内窓施工済み」
という一つの特徴になる。
売却するときにも、
住み心地を説明できる材料になります。
もちろん、
43万円かけたから、
売却価格が43万円以上高くなる。
家賃がいくら上がる。
そんな単純な話ではありません。
でも、
自分が使っている間にメリットを受けながら、
将来の賃貸や売却にもつなげられる。
僕は、
こういうお金の使い方が好きです。
■ 僕には十分価値のある43万円でした
今回の内窓工事。
工事費 69万3,000円。
補助金 26万円。
実質負担 43万3,000円。
施工時間は約3時間。
見映えはほとんど変わらない。
日常生活での不便もほとんどない。
騒音はかなり減った。
冷房の効きも良くなった。
長期間なら、
冷暖房費の削減も期待できる。
そして、
将来の賃貸や売却も考えられる。
でも、
数字以上に大きかったのは、
部屋がシーンとしていること。
自分の部屋だけ、
少し別世界になったような感じがあります。
僕にとっては、
十分に価値のある43万円でした。
もっと早く付けてもよかったな。
部屋で 唐揚げとハイボールを楽しむことが増えそうです。
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