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松本尚典

年商5億円の壁を突破したい社長のための経営コンサルタント

松本尚典(まつもとよしのり) / 経営コンサルタント

URVグローバルグループ 

コラム

企業の存続の条件 経営者のカラダ・ココロ・アタマの健康

2024年2月15日

テーマ:売上 経営戦略

コラムカテゴリ:ビジネス



1、企業承継ばかりが注目される今。オーナー企業の存続条件である、オーナー社長の健康寿命の維持に注目すべきでは?


今、日本の中小企業の経営者の高齢化が進む中、その後継者問題が大きくクローズアップされています。そして、その後継者問題を解決するためのソリューションとして、M&Aが活用され、M&Aアドバイザリー事業者が、後継者のいない企業の経営者を探して、大規模な広告合戦を繰り広げています。

このコラムをお読みの方が、会社の経営者であれば、メールや郵便で、多くのM&Aアドバイザリー事業者から、M&Aで会社の売却を勧める広告を多数受け取られていると思います。

しかしながら、僕は、自分も56歳の会社オーナー経営者として思うわけです。

経営者の高齢化問題は、事業承継よりも先に、経営者自身の健康寿命を延ばす努力によって、解決することが、第一次的には重要であるのではないか、と。

サラリーマンのように定年退職がない、オーナー経営者は、身体とココロとアタマが健康であれば、何歳までも現役で活動できます。

日本の中には、80歳でも90歳でも、元気に会社を経営し、会社を伸ばしている社長はたくさんいます。

現在の中小企業のM&Aの平均売却価格は、おおよそ、6000万円程度です。一方で、M&Aが可能な黒字企業の会社経営者の実質的な年収と会社の税引後純資産の年間増加分の合計額は、軽く1000万円を超えます。

M&Aで売却する株式利益は、M&Aで売れる程度の企業のオーナー経営者であれば、5~6年で稼いでしまう金額なのです。

そうであるなら、健康寿命を10年延ばして、会社を10年間、長く経営をすれば、M&Aで事業承継をする以上の利益が、オーナー経営者に入りますし、借入金も返済できてしまうでしょう。

M&Aで会社を早く手放すよりも、10年健康寿命を延ばして、長く経営者にとどまり、会社を長く経営することが、M&A事業者の利益のために、会社を売るよりも、大きなメリットを経営者に齎してくれるのではないでしょうか?

2、事業承継型M&Aの成功率は、30%


一方で、事業承継型のM&Aを考える経営者の方の場合、自分の利益とともに、従業員の雇用を守ってくれる買い側を探したいというニーズもあると思います。

しかし、実際のところ、事業承継型のM&Aの買い側が、従来の従業員の雇用を長期的に守るという保証は、どこにもありません。通常、M&Aの譲渡契約には、買収から1年程度は、従業員の雇用条件を買い側が変更しないという条件を入れることが多いですが、それが、長期にわたって保証されることはないのです。

売り側の会社は、オーナー社長のワンマン会社であり、一方、買い側の企業は大企業です。その求めるものは、大きく異なります。

事実、M&Aの買い側企業に対するアンケートで、買収目的が達せられたかという質問に対し、充分達せられたと答えている企業は、30%程度しかいません。

つまり、70%の買い側企業は、M&Aの目的が買収によって達せられた状態に不満を感じているのです。そんな買収側が、長期的に、買った企業の雇用を保証することは考えられません。

オーナー経営者が、本当に従業員のことを考えるのであれば、自分の身体・ココロ、そしてアタマを維持し、自分が経営を遂行する期間をできる限り長くしてゆくことが、最も安定的な経営上の戦略なのです。

3、エグジット以上に、注目すべき、オーナーの健康寿命維持による企業存続期間


例えば、ここに大学を卒業し、23歳で企業に就職をした人がいるとします。この方は、23歳から仕事上の経験を積むことになります。もし、この方が、65歳で定年退職をして仕事を引退する場合、この方の実務期間は、42年となります。

一方、この方が、50歳で独立し、事業を起業したとしましょう。独立すれば、定年退職はありません。身体とココロとアタマが維持できて、83歳まで経営者を務めたとします。

そうすると、実務期間は独立までが27年、独立後が33年となります。合計60年に現役時代がのび、大きく生涯収入をあげることになります。

企業で、30年存続ができる企業は、非常に少なく、設立企業の0.2%に過ぎませんので、この方の独立は、独立前の27年の経験が活かされ、大きな成長と成功をおさめたことになり、この方の生涯収入は、M&Aのエグジットによる株価を遥かに超えるでしょう。従業員に対する責任もしっかり果たしたことになります。

いまや、80代で会社を経営し続ける方は、めずらしくありません。但し、そのためには、老害といわれるような、高齢者特有のココロとアタマの問題を、身体の健康とともに避けて、80代に至っても、50代と同様の経営と仕事の力を発揮し続ける努力を積む必要があります。

これができれば、オーナーの健康寿命維持による企業存続期間の長さは、非常に重要な経営の資源になります。

4、事業家としての僕の長期経営計画と、健康寿命発想


僕自身の事例で説明しましょう。

僕は、本業で経営コンサルタントとしての経歴を国内銀行系シンクタンクや、ニューヨークの外資系コンサルティングファームで積み、また、国内の大手企業の役員を務めながら、副業で、飲食事業を創ってきました。その中で、独立の準備を進めてきました。これで、完全に独立したのが、49歳の段階でした。その基礎となる、URVグローバルグループを造り始めたのは、47歳の段階です(最初の2年間は、父親に代表者を頼み、自分の名前を出さずに、会社の基礎を創っていました)。

独立は若干、遅かったのは、大手企業での役員という責任ある立場の仕事をお引受けしていたので、40代で、その仕事から離れることが難しかったためです。

しかし、その分、経験や人脈を創ったため、独立後は、順調に業績を伸ばしました。URVグローバルグループは、現在、僕が56歳の現段階で創業から9期を迎えており、国内3社、海外15社の現地法人で構成し、総売上は日本円換算で30億円を突破しました。

大学を卒業して銀行に就職した時点から考えると、独立までに26年間、かかった計算になります。

僕は、これを、自分の仕事人生の「準備期間」「修行期間」だと把握しています。

26年間準備をしたのですから、少なくとも、30年は事業を継続して、利益を回収しなければ、割に合いません。そこで、僕は、自分自身の経営期間を、2050年までと決めて事業計画を作っています。2050年には、僕自身、83歳になっています。

56歳の今から数えて、あと、27年弱。この期間を、身体・ココロ・アタマを、現状の活発に活動できる状態に維持することが、自分の重要な目標になっており、そのため、毎日、様々な工夫を行って生きています。

2050年以降は、企業や事業を売却してエグジットしますが、2050年までは、自分が各企業のオーナー経営者として、陣頭に立って、指揮をしていくのが、僕自身の目標となっています。

5、僕の健康維持法


そして、上記の目標を達成するため、僕は、自分の身体とココロとアタマの健康を保つ工夫を毎日積み上げています。

身体の健康維持法


身体の健康法は、様々な情報が溢れています。一方で、経営者の場合、日常的に多忙な仕事との両立ができ、継続的に続けられる身体の維持健康法でなければ、使えません。

例えば、フィットネスに通うような方法は、毎日継続するには、少々、時間の拘束が大きすぎます。一方で、チョコザップを隙間時間に使う程度の健康法では、ほとんど、効果が望めません。

僕は、ウオーキングを、毎日、一定量を確保する方法を基本に健康法を組みたてています。今のスマホは、ウオーキングの歩数を確認する機能が備わっており、アプリをいれれば、それが表示されます。この歩数の数値を、毎日一定数、確保するようにしています。

まず、必ず、一日の中で、1時間、完全にウオーキングをする時間を、その日のスケジュールの中で確保しています。これで、大体、8000歩ほど歩いています。これは、非常によい仕事の気分転換になっています。

一方、ウオーキングの時間が確保できない方の場合、重要なことは、クルマを仕事で使わず、電車と徒歩で移動することです。

僕の場合、URVグローバルグループの会社が、東京では、日野市・港区赤坂・中央区京橋の3か所にあります。加えて、クライアント企業様や業者さんは、東京とその近郊に点在しています。

この会社の事務所と、クライアント企業や業者に、あえて、電車と徒歩で、こちらから出向くことをしています。これで、毎日、10,000歩程度を歩いています。

そうすると、これで、毎日合計18,000歩程度、歩くことになります。

僕は仕事で、土日に休むことはありませんので、完全に、毎日18,000歩程度のウオーキングができることになります。そして、僕の持っている荷物は、「どこでも仕事ができる」という体制の量になっており、空港で搭乗時に図ると、常に10kgほどあります。

つまり、自分の体重に10kgの荷物を持って、上記の歩数を毎日歩いていることになります。
これによる、筋肉量の維持はかなり効果があり、56歳の現在でも、僕は風邪をひいたり、疲れて仕事を休まなければならないことが、全くありません。

長期的な健康の維持に欠かせないのは、「貯筋」活動なのです。

僕は、その「貯筋」活動のおかげで、休みなしで、毎日16時間程度の仕事をこなして、全く、身体に問題が起きません。

多忙な経営者にとっての身体の健康維持にとって、最も効果的なのは、やはり、仕事の中で、ウオーキングを採り入れて、相当量の歩数を、毎日歩き続けることだと思います。

ココロの健康維持法


経営者にとって、ココロの健康の秘訣は、なんといっても、「事業の成長」だと思います。

「家族との時間が大切だから、自由な時間がとれる自営業の道を選ぶ」

このようなことは、一見、非常に理想的な人生の選択に見えます。しかし、実際のこころ、僕の周辺の経営者で成功をしている経営者は、仕事にサラリーマンとは比較にならないほど、多くの時間と努力を仕事に投入されています。

高い収入を将来にわたって確保するためには、実際のところ、多くの時間と努力を投入することが、どうしても外せません。

そして、このような時間投入と正しい努力によって、事業を成長させ続けている経営者の方が、不幸かといえば、全くそうではありません。

みんな、仕事が大好きで、事業は成功し、生活が豊かになって、ココロも安定し、満ち足りた生活を家族にも提供されています。

一方、時々、僕のところにも、「家族との時間が大切だから、自由な時間がとれる自営業の道を選ぶ」という類の方が来られます。それで、ココロ豊かな生活を、長期にわたってしてゆければよいのでしょうが、ほぼ、そうなっていません。

中長期的に拝見していますと、大体、事業に力を注がなくなり、事業成長がとまり、利益で会社が回らなくなり、最後は、経費節減と金策に奔走しはじめます。こうなると、経営する企業は、ゾンビ化してゆきます。もがいたあげく、最悪の方は、ココロをやみ、家族が離散して、崩壊してゆきます。

経営者にとって、ココロの維持は、事業の成長と不可分です。

事業とは、下りのエスカレーターに乗りながら、そのスピードに逆らって、上にあがることによって、はじめて成長が確保できるものなのです。止まれば、停止ではなく、自動的に下降してゆくものなのです。

従って、経営者のとってのココロの健康法は、仕事に集中し、その成果をあげて、事業を成長させ、豊かになること以外にありえません。それが嫌なら、独立などせず、時間を働いて給与が保証されている、公務員やサラリーマンの人生を送るべきでしょう。

アタマの健康維持法


人間の脳は、「あぶら」でできています。この「あぶら」は、加齢とともに減退します。一方、食事であぶらをとろうとすると、悪玉コレステロールを上昇させてしまい、成人病の源になってしまいます。

脳が加齢とともに衰退するのは、この身体の矛盾した構造故なのです。

アタマの健康の維持には、この矛盾を乗り越える必要があります。僕は、この矛盾を乗り越えるため、端的に、専用のサプリを長年愛用しています。

この「あぶら」を脳に提供する機能を担うのは、必須脂肪酸といわれる、ARA・DHA・EPAです。これを機能的に補い、成人病のリスクなく、脳に栄養を与えつづけることが、高齢による、脳の退化を防ぐ科学的方法です。

くわえて、重要なのは、学び続ける生活習慣です。

新たな事業に関連した情報を収集し続け、本を読み、趣味を持って、知的生活を充実させることが、アタマの健康維持に欠かせません。


経営者にとっての、身体・ココロ・アタマの健康法のキーワード

身体ココロアタマ
継続的なウオーキング事業の成長と成功必須脂肪酸・継続的学習


このような身体・ココロ・アタマの総合的メンテナンスを意識的に継続することで、僕は、自分の身体のパフォーマンスを最大限に発揮しています。

56歳の現在、365日働き続けても、ほとんど、疲れを残すことがないコンディションで、毎日仕事に没頭できています。

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