膝が痛くなりやすい走り方・歩き方 ~「膝走り」が膝痛のリスクを高める~
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
歩いたり走ったりするときに起こる、動作痛や障害。
今回は特に女性に多い外反母趾についてお話したいと思います。
今回のテーマは、
外反母趾は遺伝なのか?
です。
親子で足が同じ形に変形。外反母趾は遺伝するのだろうか?
外反母趾とは、足の親ゆびが他のゆび側に曲がり、
くの字の様に変形した状態で、
歩く際に付け根が靴に干渉したり、
足底に負荷がかかることで痛みを生じるケースも多いようです。
外反母趾痛にお悩みの方を見ることもありますが、
足の形はそこまで大きく変形していないけれど、
痛みが出る人もいます。
そもそも、外反母趾の原因って?姿勢トレーナーの見解は・・
そもそも外反母趾とは、どうして起こるのでしょうか?
お医者さんや専門家の方が様々な説を挙げておられます。
そんな中で、姿勢や歩き方の面から、私も原因を考えてきましたが、
やはり姿勢や歩き方にも、その大きな原因があるというのが私の見解です。
足に負荷がかかり過ぎて、足の横アーチがつぶれている。
外反母趾の人の足の特徴として、親ゆびが小ゆび側に変形している事以外に、
足の幅が広く平べったい事が挙げられます。
その足の裏をみると、ゆびの腹や、中ゆびの根元に大きなタコのようなものがあることが多いです。
人の足には、横から見ると土踏まずというアーチがありますが、
前からみてもまっ平では無く、横アーチというアーチがあるのが本来の形です。
平べったい足は、このアーチがつぶれてしまっている状態と言っていいでしょう。
これが何でつぶれているのか?と考えることになりますが、
それは簡単に言えば、足の先に体重などの重さや力がかかり過ぎている
からではないかと私は考えています。
例えば普段の立ち姿勢から、
胸を張り過ぎたり、腰を反った姿勢をしたりしていると、
体の重心が前になってしまいます。
私的には、重心は足首の真上くらいにあるといいと思うのですが、
母指球など足先に近い方にある人は、アーチをつぶしてしまうリスクが上がります。
真っすぐ立っている時には骨盤や背骨が後傾している人でも、
歩くと体が前に突っ込んで足先に負荷がかかる歩き方になっているというケースも多いです。
体が前に突っ込み過ぎのイメージ。
体が反り、重心が前に行き過ぎている。これだと、足先に多くの負担が。
こちらの記事もご覧ください。
ランニングをすると膝が痛くなる。そんな時の対処法は?
ハイヒールのようなかかとの高い靴を履くと、さらに足先へ体の重さが集中するので、
あの細い靴の中で足が広がり、細い先の方へ押しこまれて足も変形する、
くの字になったゆびの付け根は、当たって痛いだろうなと思います。
外反母趾の症状を悪化させないようにするには、
足に負荷をかけ過ぎないような立ち方・歩き方に改善していく事が必要だと考えています。
「外反母趾は、親子で遺伝する」は、あると思います。
さて、タイトルの「外反母趾は遺伝するのか?」というところに戻ります。
私は学者ではないので、実際に外反母趾の遺伝子があるか調べた事はありませんので、
親子で遺伝するのかという事は、この面からははっきりとは申し上げられませんが、
私は別の面で、遺伝する事はあるのではと思っています。
それは、「姿勢や歩き方が親子で似る」事が多いからです。
やはり子供は親の立ち振る舞いを真似て育つと思います。
その中で立ち方・歩き方も自然に似てくるでしょうし、
体格・体形はそれこそ遺伝的要素が大きく、似ている事も多いでしょう。
親がその体格・立ち方・歩き方で外反母趾になったなら、
同じような体格になり、立ち方・歩き方も似ていれば、
子にも外反母趾になる条件が同じく継承されている事になります。
姿勢・歩き方の観点から外反母趾の原因を探っていくと、
こんな風に親子で外反母趾が”遺伝する”のも、
姿勢や歩き方が似る事が原因としてあるのでは?と考えられるのではないでしょうか。
外反母趾の痛みは、歩き方・走り方の改善でも緩和出来る。
という事で、外反母趾の遺伝についてお話してきました。
姿勢や歩き方を、足先に負荷のかかり過ぎないものに改善していく事で、
歩く時や走る時の痛みを緩和・解消する事は可能だと思います。
実際にこれまでの指導経験で、
痛くて走れなかった人がフルマラソン完走出来るまでになるお手伝いもさせてもらった事があるので、
有用な方法ではないかと思います。
ゆびの変形も大きく曲がったものは手術しないと戻らないでしょうが、
なりはじめであれば、進行を抑える事が出来るかと思いますので、
お困りの方はぜひ一度ご相談ください。