巷でよく見る、姿勢チェック法について。
こんにちは。
東京・東中野で姿勢改善・体の使い方トレーニングを提供している、
パーソナルトレーナーの八巻です。
今回は、歩くと足が痛くなるというような、
歩行時のトラブルについてのお話です。
ジョグ・ランニングにおいても参考になるかと思いますので、
ぜひご覧ください。
「ケガ」でも「病気」でも無い、膝痛って、何が原因?
運動不足解消のために、歩いたり走ったりしているという方も多いと思います。
単に健康のためにそれらを行っているという方も多いでしょう。
しかし、そんなある日、膝など脚の各部が痛むようになってしまった・・
というご経験をされた方もおられるかと思います。
また、検索をしてこちらのコラムにたどり着かれた方は、
今まさにその痛みが現在進行形で、対処方法を探しておられるのでしょうか?
そんな方に、ぜひ参考にしていただきたいです。
今回は脚部の動作痛の中で、ひざ痛をピックアップしてお話していきます。
歩いたり走ったりして膝が痛くなった時、
病院に行ってみてもらう事もあると思います。
骨や靭帯・筋肉に損傷があれば、レントゲンやMRIなどで確認する事が出来るので、
お医者さんで診断をし、治療をしてもらえます。
痛みの原因がいわゆる「ケガ」であれば、治すまでは安静です。
他にも病気が隠れているというケースもありますので、
痛みが続く場合は一度お医者さんに診断を仰ぐ方がいいでしょう。
「筋肉をつけよう」「運動ほどほどに」と言われたら、
別の方法を考えよう!
しかし、歩行痛で整形外科に行って診てもらっても、
上のような「ケガ」や「病気」が見当たらないケースが多くあります。
これは膝痛に限らず、腰痛や肩こりでも多いです。
むしろ、膝痛や腰痛の3分の2以上が、どちらの原因でもないとも言われています。
こうなると、お医者さんではだいたいこのように言われると思います。
「筋肉をつけましょう」
「年齢相応にほどほどに・・」
これらを言われたら、お手上げのサインだと言っていいでしょう。
アンチエイジングのために運動をしなさいとすすめておきながら、
痛くなったら運動を辞めなさいというのもおかしな話ですし、
毎日歩いたり走ったりしているのに、筋肉ってそんなに不足しているの?と、
これらの見解って矛盾していますよね!
多分十分に歩け、走れるのであれば、
それなりの体力・筋力はあるはずです。
なので、他に痛みの原因があると考えるべきなんですね。
ケガでも病気でもなく、お医者さんでは診断出来ない歩行痛が出る原因のほとんどは、
歩く時の体の使い方が、理にかなっていないところがあるから
と考えると、矛盾が無くなります。
歩行痛の原因は、
「膝に負担をかけるような歩き方」をしているから!
ちょっと難しい話かもしれませんが、
カラダには骨格があり、それを支えるために筋肉があります。
その構造に適した体の動きというのがあるのですが、
カラダがゆがんでいたり、
これまでの生活で身についた「カラダの機能に合わない動き」を続けてしまっている事で、
カラダの一定の部分に過度な負担がかかり、
それがやがて痛みとして自覚するようになります。
体の機能にあっていない姿勢・動作を治す。
骨格由来のケースの場合、
例えば内また(X脚)の人だと、着地の際に膝が内側に曲がるような負荷がかかりやすいので、
膝の内側が痛むようになるケース、
筋肉由来だと、
股関節を上手く使ってなく、ひざ下の動作をメインで使った、
つま先で地面をひっかくような足の使い方だと、
膝まわりの筋肉が疲弊して痛くなるなどというケースが例にあがります。
骨格由来の場合、背骨・体幹部を含めてある程度体のゆがみを改善する必要があり、
筋肉由来の場合は、体の使い方を見直す必要があるというように、
その人の体の状態にあわせて対処方法も変える必要があります。
きちんと足の上に体をのせて、足に真上から体重をかける
歩く・走るという動作でポイントになるのが、どちらも
「片足立ちになる瞬間がある」という点です。
足が真っすぐ伸びた片足立ちだけでなく、
股関節や膝が曲がった状態でも、ふらつかずに片足に乗れるかというのがポイントです。
足が着地をするときに、体が後ろ過ぎたり前過ぎたりすると、
足に真っすぐ体重がかかりません。
足に一番負担のかからない力のかけ方は、垂直に力を伝える事です。
片足になる時に、足の真上に体がのっている事が、
足にいやな負荷のかけ方をしない一番の方法です。
ただ体を動かすだけだと、体を壊してしまうかも・・・
正しい体の使い方で運動すれば、健康寿命はきっと伸びるはず・・
という事で、歩行痛を治すには、
体のゆがみを少なくし、理にかなっていない動作を修正し、
体に負担の少ない動作へと変えていく事が、地道ですが確実な方法ではないかと思います。
どのくらい修正が必要かは、その人の姿勢・歩き方が、
「どの程度理にかなっていないか」の度合いによります。
理にかなっていない体の使い方のままで、
ウォーキングをしたり、ランニングをしたり、
スポーツ・ダンスを続けると、どうしても早い段階で故障が出がちになります。
また、そういう体の使い方で運動をすると、
そういう動作での筋肉がついてしまいます。
体を動かし、健康を維持するためには、
ただ体を動かすだけでなく、その内容も問われるのです。
もちろん、理にかなった体の使い方をしていれば、
パフォーマンスの向上も見込めます。
いい事ばかりです。
という事で、今回は以上です。
参考になれば幸いです。