片足立ちが出来ないのは、体幹が無いから? ②
こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。
前回から引き続き、きれいな姿勢にするための
腹筋のやり方についてのお話です。
今回は前回の記事の続きで
あおむけから上体を起こすいわゆる「腹筋」のエクササイズのやり方です。
現代人は背中も縮んでいる!
だからまず、背中を伸ばそう!
前回記事
https://mbp-japan.com/tokyo/karadachosei/column/5097748/
前回、腹筋をしてもお腹はへこまない・
むしろやり過ぎるとまわりまわって余計にお腹が出やすい体形になるよというお話でした。
体が重力につぶされ、いわゆる「背が縮んだ」状態に多くの人はなっている訳です。
猫背や反り腰は背が縮んだ結果、そのような姿勢になっているって事です。
その縮んだところからお腹を縮めるような腹筋をすれば余計に体は縮んでしまいますし、
背中を反るような背筋をすれば余計に背中は痛くなります。
重力に逆らうように、
逆にお腹まわり・体幹は筋肉を伸ばすような使い方が必要になります。
そこで前回はまずお腹・胸側を伸ばす方法をご紹介しました。
今回は反対の背中側を伸ばす方法です。
片方を伸ばせば、もう片方は自動的に縮む。
前回のエクササイズをやってみて、
「このエクササイズ、背筋じゃないの?」って思われた方も多いのではと思います。
結果、背中側が縮むので背筋と同じ事になります。
でも、これを「お腹側を伸ばして」行う事が重要なんですね。
エクササイズの目的は「縮んだ体を伸ばす」事が目的で、
このように意識して行う事で、背骨の機能が正常に機能しやすくなります。
体が縮んだ状態だと、背骨は詰まったような状態になり背骨が曲がりにくいので、
伸ばしながら動く事で背骨がよく動かせるようになります。
体を予め伸ばし、さらに前側を伸ばしながら動く事で
背骨が背中側に無理なく曲がっていってくれます。
皆さんがよくやっているような背筋は、
どちらかを言うと背骨を「折っている」のに近いです。
だから背中や腰が痛くなるのです。
お腹を縮めるときは、背中を伸ばす。
それと同じ要領で、腹筋も行いましょう。
全身ストレッチ お腹・腰を上下に伸ばす
おへそを中心に、両手両足をおへそから遠ざけるようにカラダ全体を伸ばします。
今回は仰向けでやります。
手足を伸ばすことがメインではなく、
体幹部を伸ばすことがメインの動作です。
お腹・腰の部分が上下に長くなるように伸ばします。
手足は体幹を伸ばすサポート役になるように心がけましょう。
頸・肩甲骨まわりのストレッチ
首コリ・肩こりにお悩みの方にもおすすめのストレッチです。
これがお腹を正しく縮める元の動作にもなります。
頭の後ろに手を置き、後頭部と首の付け根を遠ざけるようにストレッチします。
画像は右後ろを強調して伸ばしています。
正面・左とやってみましょう。
そのストレッチを首から下へもつなげていきます。
さらに頭を遠ざけながら、肩甲骨まわりまで伸ばしながらみぞおちのあたりまで屈んでいきます。
肩甲骨は意外に重く、知らずに落ちているので、
こう引き伸ばす事で元の位置に戻す効果もあります。
このストレッチをして背中を上へ伸ばすと、
前屈みになる=お腹側の筋肉が縮む になります。
伸ばして起こす、腹筋エクササイズ
では、今の背中を伸ばす感覚を使って仰向けから起き上がってみましょう。
先ほどと同じく頭の後ろに手を添え、
首の後ろを伸ばすようにしながら頭の方から徐々に起こしていきます。
そのまま背中の方まで伸ばしていけば、さらに体は起きてきます。
上手く出来たでしょうか?
繰り返しやって、お腹がきつくなってきたでしょうか?
これまでほとんどやったことの無い動きだと思いますので、
なかなかわかりにくいかもしれません。
しかし、上手く出来ない動作があるからこそ、
そこで体が止まってそのまま不良姿勢がつくられてしまうんですね。
こんな感じで、前回の背筋・今回の腹筋とご紹介しました。
どちらも「片側を伸ばして反対を縮める」という発想でのエクササイズです。
これにより、背骨・体幹の機能をより使う事が出来るようになります。
背骨や胸郭には多くのインナーマッスルがついてますので、
これらのトレーニングにもなるんですね。
次回は横方向に背骨を動かして脇腹を伸ばして縮ませるエクササイズをやります。
次回をお楽しみに。