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八巻稔秀

独自のエクササイズで骨格を本来の形に整えるスポーツトレーナー

八巻稔秀(やまきとしひで) / スポーツトレーナー

TYカラダ調整セラピー

コラム

腹筋をしてもお腹は凹まない。お腹の”伸ばし筋肉”の強化が、キレイな体型と強い体幹をつくる!

2021年11月1日 公開 / 2021年11月4日更新

テーマ:トレーニング・エクササイズの”実は”

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: 姿勢改善 ストレッチパーソナルトレーニングトレーニング方法

こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。

前回の記事に続き、
ドローイングではお腹は凹まない!

本当はこうする、正しいお腹の凹ませ方のお話をしていきます。



お腹を縮ませて鍛える事は、姿勢の改善にも効果なし!


前回はお腹を凹ませる「ドローイング」というエクササイズの
お腹を凹ます効果についてのお話でしたが、

確かにお腹の筋肉に力が入り、腹圧も増すので、
腹直筋や外・内腹斜筋といった筋群を鍛える事は出来るでしょう。


しかし、お腹が出るそもそもの原因は、
頭や肋骨(胸郭)が骨盤・地面に近づきお腹がたるむためで、
この体の形態を元に戻すためにトレーニングをする必要があります。

お腹が出る原因



骨格・姿勢が崩れたままの状態で腹筋トレーニングをやったところで、
この崩れた姿勢で筋肉が鍛えられるに過ぎず、
何も本質は変わらないのですね。


やるべき事は、イラストの左の姿勢を右へと近づける事なのです。


つけるべきお腹の筋力は、”骨盤と肋骨を遠ざける筋力”



世の中の人のほとんどは、お腹や腰の部分がつぶれています。

立ったり座ったりの姿勢を保持しているので、
どうしても上にある重い頭や臓器や肋骨のかごが重力で下に落ちてきます。

骨の少ないお腹の部分はどうしてもそれによって縮むんですね。


お腹が縮んだ猫背姿勢や、立つと腰が反る反り腰姿勢は、
重力によって頭や肋骨が落ちてきた結果起こる姿勢なんですね。
それによる腰痛などは、頭が上にある人間の宿命かもしれません。


そんな元々お腹や腰が縮んでいる人が、
いわゆる腹筋や背筋をやる必要はありません。
より縮ませてしまいますよね!


もう勘のいい方ならばお気づきでしょうが、
こういうときにやるべきなのは、
頭や肋骨を上へ持ち上げる筋力のアップという事になりますよね!

筋肉を鍛えろ鍛えろと言う先生方は多いですが、
鍛えるにしても、筋肉を使う方向って重要だと思います。
その視点が抜けてしまっているような気が私はしています。

という事で、
お腹周りを本質から凹ませ、
正しい姿勢や安定した体幹をつくるエクササイズをご紹介します。


姿勢改善のための、
体幹”伸ばし”エクササイズをやってみましょう。



今回は、まず最初のステップとなるエクササイズからいきます。
皆さんが縮みやすい腰と胸の正しいストレッチ法です。


一番のポイントは、”体の中心から遠ざけるように伸ばす”



実際に”伸ばす”エクササイズをやってみましょう!
まずは定番の「伸び」からいきますが、
今回はうつぶせで伸びをしてみましょう。

全身ストレッチ お腹・腰を上下に伸ばす


伸ばし体幹エクササイズ①
おへそを中心に、両手両足をおへそから遠ざけるようにカラダ全体を伸ばします。

手足を伸ばすことがメインではなく、
体幹部を伸ばすことがメインの動作です。
お腹・腰の部分が上下に長くなるように伸ばします。
手足は体幹を伸ばすサポート役になるように心がけましょう。



体幹&股関節ストレッチ 股関節前側と腰を伸ばす。


次は、足首をつかみます。
伸ばし体幹エクササイズ①

つかむだけでも太ももや股関節の前側がストレッチされると思いますが、
さらにつかんでいる方の脚の膝を頭と反対の方向に伸ばしていきます。

伸ばし体幹エクササイズ①

これを左右片方ずつやります。
膝を体から遠ざけるようにすると、
自然に膝やももが浮いてくると思います。
前側をストレッチすると、後ろ側の筋肉が収縮するため脚が浮くのです。
前側が硬くて伸びていないので、お尻やもも裏が使われなくなるのです。


股関節の前側は座っていると縮みやすく、姿勢が崩れる原因になります。
ここを伸ばすことで、それをリセットします。




ろっ骨じゃばらエクササイズ しぼんだ胸を開くエクササイズ


今度はしぼんだ胸を開くストレッチです。
うつぶせから胸の前側にあるあばら骨の骨の間を広げるように、

伸ばし体幹エクササイズ①

首に近い方から胸を徐々に引き上げていきます。
ちょうちんのじゃばらを開くようなイメージで起こしていきます。

伸ばし体幹エクササイズ①

体をただ反って上に起こすのではなく、
このように前側を伸ばしていく事でも体は起き上がってきます。



実はこういう体の使い方がすごく大切なのです。
こういう使い方をしていると、
体を元の位置に引き上げる”伸ばし筋肉”が鍛えられ、
反対側も自動的に縮みます。


筋肉を伸ばしながら、意識することとは?



今回のエクササイズは、
座っていると縮んでしまいやすい体の前側を伸ばす方法だったのですが、

普段座っているときなどに意識するといいのが、
鎖骨と恥骨の距離
です。

左右の鎖骨の間と、恥骨の距離を長くとる事を意識します。
背中が丸まると両者は近くなりますよね?


いつも筋肉を伸ばして、それをピン!とずっと張っているのは、
それはやり過ぎになってしまうんですね。
伸ばしたら、鎖骨と恥骨の距離を保つ位の感覚でOKです。
力は抜いても構いません。
そこまで出来るようになってくれば、姿勢も変わってくるでしょうね。



という訳で、お腹を凹ませるためのエクササイズを、
実際にご紹介していきますということで、1回目はこんな感じでお送りいたしました。


~するだけでやせる。はありえない!


ちなみに今回のエクササイズをやればお腹が凹むという訳ではありません。
いろいろな事を重ねて、体がより良く機能していくようになって、
お腹が凹むような姿勢・体形が徐々に身についていくのです。

よく「○○するだけでやせる」などという謳い文句のエクササイズや
健康器具がありますが、そんなものはありえません。
甘い言葉の誘惑に乗らないように気をつけましょう。



という事でこちらはまだまだ続きがありますので、
次回もお楽しみに。

この記事を書いたプロ

八巻稔秀

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