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正しい歩き方って、どんな歩き方? ~歩く時の体の力の入れ方と、意識のしかたについて~

八巻稔秀

八巻稔秀

テーマ:体に元々備わる、ピュアな歩き方を学ぼう!

こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。


今回も歩き方についてのお話です。

今回は歩く際の体の力の入れ方についてです。


スポーツなどで体にいつも力が入ってしまう人にも参考になるかと思いますので、
是非読み進めてみてください。



歩く時には、出来るだけ腕・脚に力を入れないようにしよう。




以前の記事で、
歩行動作の解説をしました。

体と足が出るタイミングや、脚をメインで使うタイミングといった
実際の動作についてお話しましたが、
今回はそれをどの位の力加減で動かせばいいかというお話です。




今回も歩きの動画をご用意しましたのでご覧ください。
前半が私が推奨する、自然な動作の歩きで、
後半が「かかとから着く・肩甲骨を寄せて腕を大きく振る」歩きです。


これを見て、単純にどちらが楽そうに見えますか?


私は普段前半の歩きで歩いているので、
久々に後半の歩きをすると、動画を撮るこの短い間でも
体が固まってすごく歩きづらかったです。


そもそも、普段会社に行く時などに、
後半のような歩き方をしませんよね?

という事は、この歩き方というのは、
フィットネスのために考えた「非日常的な」歩き方として捉えるべきですね。

日常生活でも使える「正しい歩き」では無いと考えた方がいいですね。




手足の動作を意識し過ぎると、動きは固まってくる。




後半の歩き方は、巷でよく言われている歩き方の例を再現したものですが
人間の機能的にも、あまり効率的では無いと思われます。


前半と後半の歩きを見比べると、
前半の歩きは全体的に力が抜けているように感じますが、
後半の動きはちょっと力んでいる感じがしますよね?


スポーツやダンスなどでもこれがあるとパフォーマンス向上を邪魔する、
この「力み」というのは、腕や脚を動かす意識が強くなると、
どんどん増していってしまいます。



このウォーキングをする際の動作の、
「かかとから着く意識」や「腕を大きく振る」も腕や脚に意識が強く行ってしまう動作です。




私は歩く際にその2点を強く意識する必要は無いと思っておりますし、
それを強く意識する事で変に力みを感じるような動きになってしまうと思います。


要点をおさえて歩けた結果、かかとから着地する事が出来るのであり、
腕は肩から先を意識的に動かす事で動くものでは無く、
肩甲骨まわりが微妙に回りながら体が前に進んでいく事でプランプランと動いているのです。



力感は無いですが、常に形が変わる事無く、
水平に体が移動していっているような印象があるのではないでしょうか?


私の歩きは、筋力などの力技で体を進めているのではなく、
それは最小限にとどめて、物体が自然に進むエネルギーを活用しているような感じですかね。

自転車など、こぎ始めたら少ない力で継続すれば進みますよね?
それと同じ事ですね。
何もずっと必死にこぐ必要は無いわけで・・・


力を抜いて歩くには、
「きちんと立てる」事がその前に欠かせない!




このような歩きにするには、
まず上半身の姿勢を整え、骨盤が脚の上にきちんと載った状態をつくる。
要するに「きちんと立てる」事が前提です。




体がこの状態でないと脚や肩まわりはどうしても力が入ってしまいます。
体が脚から落ちないように頑張る事に力を使ってしまうからですね。



足を前へ出そうとすると、脚は休む暇が無くなる。
その歩き方が、足を太くする!



歩いている時に、片足立ちになる事が必ずあります。
私の歩きの場合、その瞬間はこんな感じで、前の脚は曲がって脱力しています。


そこから脚がプランと前へ伸びていき、

最終的には若干膝が曲がったところで着地します。


前回歩く時脚は着地したところから使うのだとお話をしましたが、
反対に浮いている方の脚はその間脱力して休んでいるのが理想です。


元々歩く時にそれが出来ている人はほとんどおらず、
足を前に出す事をメインにしている人が大半なので、
そういう人が「かかとから着く」事を意識すると、


体を支えている時も、浮かせているときも使いっぱなしになってしまいます。
これでもまた、体に力みを生んでしまいます。



その時特に使う筋肉は太ももの前側の筋肉です。
足を上げる動作をすると、太ももの前側の筋肉を使い、
骨盤が後傾(重心が後ろ寄り)だと、立って体を支えるのにも太ももの前側ばかり使います。

太ももの前側が太くなる理由は、
こんな歩き方をしている事にも大きな原因があるのではないかと思います。






まとめ:歩く時、どこかに力を入れるのはやめよう!



もちろん、体幹にも力を入れながら歩くのもよくありません。
丹田に力を入れながらとか、お尻を締めながら歩けとか、
これらも単純に体が力んで動作のバランスも崩れてしまいますのでやらない方がいいでしょう。



私も指導の時に、体の動かしかたを意識してもらうことはありますが、
基本的にはその練習をする時だけで、
普段はあまり意識をし過ぎないように言います。
「こんな風に今自分の体が動いているかな?」と感じる位でいいのだと思います。


という訳で、今回は歩く時の力の入れ方についてのお話をしてきましたが、
いかがだったでしょうか?
意外にこの意識はスポーツやダンスの際の脱力の意識にもつながるので、
そういう点からも注目してみてください。

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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