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八巻稔秀

独自のエクササイズで骨格を本来の形に整えるスポーツトレーナー

八巻稔秀(やまきとしひで) / スポーツトレーナー

TYカラダ調整セラピー

コラム

正しい歩き方って、どんな歩き方? ~歩く時、メインで使う脚は後へ行く方の脚ですよ!~

2021年5月17日

テーマ:体に元々備わる、ピュアな歩き方を学ぼう!

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: 正しい歩き方歩き方 つま先姿勢改善

こんにちは、姿勢トレーナーの八巻です。


今回は、前回に引き続いての
正しい歩き方についてのお話です。

前回記事:
~体に備わるピュアな歩き方を目指そう~


誰かが独自に考えた科学的な歩きではなく、
人間が元々身につけている歩きこそが理想の歩き方



前回は私が考える正しい歩き方と、
世の中に多く出回る”ウォーキング法”の違いについてのお話でした。



ウォーキング法はあくまで、筋肉を鍛えるとかキレイにみせるためとか、
何か特定の目的に偏った知見に基づいてつくられている方法だと私は感じています。
(そういうつもりでつくっていないとしても、そう感じるものが多い)

対して私が言う正しい歩き方というのは、
人が本来持っているはずの機能を忠実に使って歩くとどうなるかというもので、
私自身が勝手に考えた動作は入っていません。
(この歩き方を科学的に証明しても、おそらく理にかなったものであると思います)


人がつくったものだと、どこかにやはりぎこちない所や矛盾が見えるのですが、
自然由来だとそれを追求すればするほど矛盾が無く、
文字通り「自然」なんですね。
なので、こちらを提唱し続けている訳です。



という訳で今回は、実際に歩く時の脚の使い方を検証してみたいと思います。



「正しい歩き方」とそうでない歩き方を、比べてみよう!



まずは私が提唱する正しい歩き方と、
代表的な間違いの歩き方をご覧ください。




まず、間違った歩き方の代表例として挙げられるのが、
「脚が先に行ってしまう歩き」と
「体が先に行ってしまう歩き」です。


まずは良くない歩き方の方から。


脚が先に進む歩き方だと、わかりやすく姿勢が崩れていますよね!
脚を体の前に大きく出す事で体が遅れてしまうので、
姿勢が大きく後に崩れています。
足だけ先に行ってしまう歩き方

整体などで姿勢を矯正してもらったとしても、
お店を出てこの歩きをした途端、一発で矯正してもらった姿勢が崩れます。




大股で歩こうとすると多くの人が陥りやすい歩き方でもあります。
また、「つま先からつく」事を意識して歩こうとしてもこの歩きになりやすいです。

大股で歩いたりつま先からつこうとすると、足を大きく前へ出してしまいがちだからです。

この歩き方だと、体の前側の筋肉が縮こまり多く使うようになります。
なので、太ももの前側の筋肉ばかりが鍛えられます。



もう一つの方は、体だけが先に進んでいるパターンで、
姿勢の崩れは最初のほど目立たないかもしれませんが、
歩き方としては「前につんのめりながら進んでいる」イメージに近づきます。

体だけ先に行ってしまう歩き方

肩甲骨を寄せながら歩いたり、
肘を後に引きながら歩いたり走ったりすると、このタイプの歩きになっていきます。
これで「羽が生えたように進む」と言っているメソッドもありますが、
重心が前に偏って倒れながら進んでの感覚をそのように表現しているのでしょう。
動画でもこの歩き方は足音が大きいと思いますが、
この歩き方だと接地時の衝撃が大きく、足に負担が大きくなります。


竹馬をされた事がある方ならわかりやすいかもしれません。
馬と体が一緒に進まないとバランスが取れませんよね?



対して手本の方はどうでしょう?



姿勢が良いという事もそうですが、
体のどこかにストレスも無さそうに楽そうに歩いてますよね?




”正しい歩き”が他と違うところ①
”正しい歩き”は、脚を後ろまでしっかり使っている。



ではどこが違うと見た目でのこの違いになるのでしょう?


上半身の姿勢や、歩く時の力の入れ方などこの歩きをつくる要素は多くありますが、
今回は脚の動き・使い方でみてみましょう。




先ほどの動画を切り取った画像ですが、
大きな特徴があります。


脚が大きく体の後ろに伸びていますね!

正しい歩き方 脚

多くのウォーキングメソッドに欠けている・教え切れていないポイントがここです。


脚はもちろん前に出るのですが、
反対側の脚は後に伸びて体を前へ押し出す役目を担わないといけないのです。







この動作がきちんと出来れば股関節の前後運動が成立するので、
太ももの前側も後側もバランス良く使われます。
なので前側だけが太くなる事も無く、お尻やもも裏も引き締まるんですね。
良く「もも裏の筋肉はつきにくい」と言われますが、
普段使っていないだけの事なんだと思います。




ではこの歩き方をさらに分析してみましょう。




①前に出す足は伸びながらも、着地時は体が足の上に来ている









宙に浮いた前足と上半身は一緒に前に進み、
足が着地するときは体はかかとの上位にあります。
(これで自然にかかとから着地出来る)


足が宙に浮いているとき、足はプランプランです
力は抜けています。


②着地した脚が伸びていき、体が前へ押し出される


脚を使うのはむしろ着地をしてからです。
若干股関節や膝が曲がった状態で着いた足は、
そこから地面を押し出すように伸びていきます。








地面を押し出す反力で体は前に進みます。


そして足が着地した場所からこの位置まで体が移動します。
そして反対の足が着いてこれが繰り返されます。


スローで見てみましょう。
着地した脚がその後どう使われているかを注目してください。




そもそも論として、
足は前へ出す方へ強く使うのでは無く、後へ使うのがメインなんですね。


身近にいる人間以外の動物・犬や猫は後ろ足を前へ出して歩きませんよね?
後へ蹴って使っていますよね?
2足歩行になったとは言え、その原則は変わらないのです。




正しい歩き方のイラスト

まとめ:
脚は体の下から後へ、着地をしているときがメイン動作!




人の機能に忠実な歩き方という事で、
今回は脚の動きを見てみましたがいかがだったでしょうか?

股関節を後に使う動きが欠かせないという事がおわかりになられたかと思います。


座っている機会も多い現代人は特に股関節がいつも曲がっていて、
脚を上へあげる方は得意なんですね。
対してその逆の方に動かす動作がどんどん苦手になっていってます。


まずは脚を後ろへ使うのだという意識に変える事から始めてみましょう。
姿勢改善・維持、スタイル維持にも大きな影響があると思います。



この能力って、単純に真っ直ぐ立つ事にも直接つながります。



人が元々持っているのに、使えていない機能・動作を使えるようにする。
新しい事を敢えてやる必要は無く、
出来ない事をやれるようにすればいいのではないでしょうか?

この記事を書いたプロ

八巻稔秀

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