座り姿勢と膝痛の関係
こんにちは。
今回は日常でも起こりやすい、歩行時に足が痛くなるといった、
足のトラブルの対処と原因についてのお話です。
先日、お客様からいただいたご相談を基にしております。
脚のトラブルの原因は、背骨だった??
ちょっと前、
グループレッスン「カラダ調整体操」にいつもご参加いただいているお客様から
「最近、歩いていると左のお尻の外側から太ももの外側が張って痛いんですけど、
どうすればいいですか?」
というご相談を受けました。
こういう場合、多くはそのあたりをストレッチしましょうと
答えるのが普通かもしれません。
対処方法としてはOKだと思います。
でもそこだけだと、運動指導者としては50点だと私は思っています。
なぜ、左脚の外側が立っている(歩いている)と痛くなるのか?
そこを考えないといけないですよね?
対処だけでなく、原因の本質を探ろう!
そこで、チェックをしました。
立ってもらった時に、
右足と左足のどちらにより多く体重が載っているかを伺いました。
「左足ですね・・」
次に、左足はどこに体重が載っているかを伺いました。
客「かかと寄りです」
八「外側と内側だと?」
客「外側ですね」
これで、大まかではありますが、
重心が左右の足の上のどのあたりにあるかが推測出来ます。
この方の場合、左足の外・後寄りに重心があると推測出来るという事になります。
本来立った時は左右の足の真ん中に重心があるのが望ましいのですが、
この方は左後に重心がずれているという事になります。
すると必然的に歩く時などは重心が左足(特に外側)に集中しますので、
左脚・股関節の外側の筋肉に負荷が集中するのではないかと思います。
では、このズレはどうして生じるのでしょう?
歩くと足が痛いのは、背骨のゆがみのせい?!
その原因は、背骨です。
背骨が左右のゆがみなく立っていれば、
重心は両足の真ん中になります。
(赤点はおおよその重心の位置です)
それが例えば左に側湾していると、
胸郭や骨盤も左にずれるので、重心は左に寄ります。
今度は前後です。
きちんと背骨が積まれていれば、
足の真ん中あたりに重心が来ますが、
背中が丸まり、骨盤が後傾すると
重心はかかと寄りになります。
今回のケースでは、この二つが複合して
左後に重心が偏っている事が考えられます。
左後の方に胸郭が落ちている状態と言えばいいでしょう。
背骨で言うと、左後に落ちながら右カーブしている状態ですね。
この方のような体の癖をお持ちの方は多いです。(私もそうです)
これを改善するには、
右前方に体を引き上げながら左カーブをさせる動きを
背骨にさせる事が必要です。
この方にその動作をさせると、やはりすごく動かしづらかったです。
でも、私がついてやっていくと少し動くようになってきました。
そして立ち上がると、
「あれ?左脚が全然楽になっちゃった??」
とおっしゃいました。
左足のどこに載っているかをチェックすると
「真ん中に載ってます!」
重心の位置が悪いと、脚にトラブルが生じやすい。
立っている段階で重心の位置が偏っていると、
移動をするとそれがさらに強調されてしまいます。
外反母趾痛・足裏のタコなどのようなトラブルは、
重心位置の悪さによってもたらされていると、私は考えています。
足の痛みのトラブルにお悩みの方は、
背骨がどうゆがんでいるか、どういう動きが苦手なのかを知ることも
改善の手がかりになるのではないかと思います。
実際のケースから、今回はお話させていただきました。
参考にしていただけましたら。