肩甲骨を寄せて走る(歩く)と、外反母趾になる
こんにちは。
私は日頃「姿勢」や歩き方・走り方に代表される「動作」の指導トレーナーとして、
活動をさせていただいております。
そもそも何故「姿勢」や歩き・走りなどの「動作」を指導するのかと言うと、
肩こりのような筋肉の過緊張によって起こる「緊張痛」や、
腰痛・膝痛・外反母趾のような「運動痛」が起こる要因が、
生活習慣によって身についた「不良姿勢」や「不良動作」にあると考えているからです。
そしてまた、これら姿勢や動作の何が正しければ肩こりや腰痛・膝痛が起こらないのかを、
実際の指導を繰り返す事で得る事が出来ているので、皆さんにも自信を持ってお伝えしている訳です。
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さて、今回のお話は、
「歩く時、脚はどう使うのが正しいのか?」
「どう脚を使うと、姿勢が良くなるのか?」といった、
歩く時の脚の使い方についてです。
姿勢が悪くなりやすい歩き方とは?
「姿勢が悪くなる歩き方なんてあるの?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実際にあるんです。
前回、歩くとスカートが回るお話をしました。
https://mbp-japan.com/tokyo/karadachosei/column/5040669/
原因として、足の出し方に左右差があるためということでしたが、
歩く時に脚を前に出す動作が強いと、姿勢が悪くなっていきます。
そして、太ももの前側も太くなっていき、対してお尻は下がってきます。
その理由は、太ももと骨盤の位置関係にあります。
太ももの骨・大腿骨は股関節を介して骨盤と直接接しています。
大腿骨が前へスイングされると、骨盤は相対的に大腿骨より後になります。
それが繰り返されると、骨盤が大腿骨の後ろ寄りにのる不良姿勢になっていきます。
脚を前へ大きく出すような歩きを意識してしまうと、
姿勢は悪くなっていってしまうと覚えておいてください。
※脚を前へ出すと、骨盤は後に残って姿勢も悪くなってしまう。
姿勢が悪くなると、関節への負担が増えるので、歩行動作での膝などへの負担が増えます。
歩く時脚は、”着地してから使う”
脚を前に出すと骨盤が後に残ってしまいます。
逆に、脚を後ろにスイングすると、骨盤は大腿骨より前へ移動します。
多くの方は、この「脚を後ろへスイングする」動作が出来ていないのです。
脚を前へ出す動作と後へスイングする動作がそれぞれ必要で、
とりわけ体を前へ進めるのに必要なのはむしろ後者の方なんですね!
歩きの際の画像を撮ってみました。
①左足が前に出て、かかとが着地しました。
右足は骨盤より後に伸びていますね。
②重心が左足に移り、体が左足の上に近づいていきます。
③そのまま重心が左足のつま先へ移り、反対の足が出てきます。
④右足が着地します。
ここまで左脚はスイングされ、体を前へ押し出しています。
このように、足が着地してから使うのが正しい使い方と考えていいでしょう。
思えば、人間以外の動物は後足を蹴って走りますよね?
足を前に出して進むのではなく、足で体を押し出してすすむ
歩く時に前後どちらの脚を使うのかと言うと、後の脚です。
着地した脚が伸びる事で、地面を押す形になり、その反力で体が前へ進みます。
脚が左右入れ替わると、後から前へ脚が反動で戻ってきます。
このように左右の動きが入れ替わりながら、歩いたり走ったりします。
機能的なお話をすると、股関節を伸ばす動作「伸展」を使って前へ進みます。
この動作で鍛えられる筋肉は、お尻や太もも後側の筋肉ですので、
ヒップの筋トレ効果もあるわけです。
”股関節の伸展”が、骨盤の位置を整える!
以前の記事で、スクワットの際股関節をしっかり動かそうというお話をしました。
https://mbp-japan.com/tokyo/karadachosei/column/5038396/
スクワットで股関節からきちんと立てば、骨盤調整の効果もあるとお話しましたが、
歩きでもきちんと股関節を使って歩けば、同じ効果が得られると思います。
今回は、歩く時の足の使い方についてお話しました。
足は前へ出す方で無く、後への動作がメインと覚えておいてください。
膝・足にやさしい歩き方②膝の軟骨がすり減るのは何故?
スクワット、膝の痛みが出たら読んで欲しい記事です。