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コラム
姿勢改善・本当のところ ~骨盤の前傾にこだわり過ぎると、姿勢は悪くなる~
2019年9月19日 公開 / 2020年3月25日更新
こんにちは。
姿勢改善の指導を行っている私のところには、
ダンスやバレエなどをされている方や
ゴルフなどのスポーツをされている方が、
「レッスンでコーチに指摘されるけど、上手く出来ない」
という動作や姿勢を学びに来てくださっています。
今日もダンスをされている女性の方のレッスンがありました。
今日は「(ダンスの)レッスンで腰が反らないように前へ体を出すように
と言われたけど、どう体を使えばいいのか?」というお題を持ってきてくださいました。
私もいろいろなスポーツやダンスなどを観るようにはしていますが、
やっぱり実際にやった事が無いものも多いので、
結構こういう感じで具体的に「こういう動作をするには?」と
言ってもらえると教えやすいんですよね!
腰を反らないようにするカギは”股関節”
腰が反ってしまうのは、
体が起きる時に股関節から体を起こしきれていないからです。
腰から体を起こすクセがついていても、
股関節から体を起こす事は出来ません。
スクワットの画像です。
立った時に、骨盤(お尻)が脚の下まで移動出来れば
これはすなわち「股関節から体が起きた」状態になります。
これをさらに進めると、股関節から体が反った体勢をつくる事が出来ます。
”骨盤を後傾してはいけない”と思いすぎているかも・・
でも、意外とバレエやダンスをされている方の中には
このように体を使えず、腰から反ってしまっている方も多いです。
なぜこうなるのだろうと疑問でしたが、
もしかしたら、「骨盤を後傾してはいけない」という潜在意識が
股関節からの動きを制限してしまっているのではないかと・・。
そう感じました。
今日の方にもお聞きしてみたら、「そうかもしれない!」と
言われました。
確かに、バレエやフイットネスクラブでの調整系のレッスン等で
骨盤は前傾が良しとされ、後傾は良くない姿勢と言われるケースも多いかと思います。
そこで「骨盤は前傾!」という意識が強く働いてしまうと、
骨盤が固定されて、股関節が逆に動かなくなってしまうんですね!
上のスクワットの両方の画像をみてください。
しゃがんでいる時は骨盤がお辞儀(前傾)をしているのに対し、
立っている時は骨盤も立っていますよね。
という事は、しゃがんでから立つ時には
骨盤はしゃがんでいる時より起こさなければいけない・
すなわち「後ろへ傾かせなければいけない」のです。
でも、体に骨盤を後傾させてはいけないという意識があるので、
骨盤は前傾したまま体が起きてしまうのです。
この意識を変えれば、股関節が動くようになり、
腰を反らずに体を前に出す事が出来るようになると思います。
股関節・骨盤のこのあたりの動きについては
また続きをやります。
今日のレッスンの方も、それが実際に体感出来たようでした。
それが何よりでした。
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