ピラティスは体幹のインナーマッスルを鍛えるのに効果的!でも筋トレって考えない方がいいと思います。
競技時、なぜ「体の力を抜け」と言うのか?
今回は体の力を抜くことに関して、
スポーツ動作に対するメリットを考えます。
競技時など、緊張で肩に力が入っていたりすると、
「肩(体)の力を抜け」とコーチに言われたりします。
感覚的にも過度に緊張していると、体が思うように動かず、
思うようなパフォーマンスが発揮出来ない事があると思います。
人の動作機能のひとつに、
「反射」
という機能があります。
体を動かすのに、通常は脳から命令を送って動かすところを、
脊髄で命令して動かす機能です。
例えば熱いものに触れてしまったとき、
「アチつ!」
と素早く手を引く動作。
これは反射運動によるものです。
あとは脚気の検査でもよく知られている、
「膝蓋腱反射」
これは膝の腱が叩かれて急激に伸ばされ、それに対して筋肉が元に戻ろうとする作用です。
これらの反射運動は、
「不随意運動」といって、
脳で考える事なく、無意識に行う動作です。
歩きや走りの動作も、
本来は不随意運動です。
足が伸びたら、その反動で足が曲がって戻ってくる…
そんな動作の繰り返しですね。
自動的に伸びる・縮むが反射によって繰り返される訳です。
ただ、この自動的な動作は、
意識的な動作にどうしても負けてしまいます。
姿勢がよくなかったり、力みで常に体に力が入っている状態だと、
反射運動はどうしてもおこりにくくなります。
また、出力的にも、
常に力が入っている時からのさらなる入力より、
脱力している状態からの入力では、
後者の方が瞬間的に大きな力が生まれます。
パフォーマンスを上げるためには、
やはり脱力が出来る方が有利なのです。
力みやすい人が筋トレをすると逆効果
トレーニング指導をしていると、
肩こりに悩まされている方など、すごく体が緊張している場合が多いです。
すごく体に力が入っているんですね。
こういう方の特徴は、
体を動かすのに1の力が必要なところ、2~3・・と必要以上の力を入れているという点です。
こういう方が筋トレ・体幹トレーニングなどを行うと、
ますます体に力が入りやすい体になってしまいます。
こういう場合は、力を使わないように腕を振ったり脚を振ったりというように、
筋肉の緊張をとりつつ、1の力で体を動かす訓練が必要です。