お出かけが好き!体を動かすのが好き!でも最近膝や腰などの不安・痛みがある方に。
こんにちは。
今週は膝痛がテーマのコラムをいくつか書かせていただいています。
今回は、膝痛のリスクが上がる事になりかねない、
歩き方についてのお話です。
よく言われる、「○○から着く事を意識して!」は・・
ウォーキングの際によく、意識するポイントとして挙げられる
「かかとから足を着く事を意識しましょう」
・・これですが、私はあまりおすすめしません。
歩行動作を分解すると、確かに足の着地時はかかとから着地します。
かかとから着く事は、間違ってはいません。
ただ、かかとから着く事を意識して歩く事はしない方がいいのです。
かかとから着く事を意識すると、地面からの衝撃を食らう
なぜかと言うと、
かかとから足を着こうと意識すると、
多くの人は足を前へ前へ出そうとしてしまうのです。
すると、足は体よりだいぶ前で着地し、
そして往々にして膝が伸びて着地します。
伸びてショック吸収力が弱まった足には、
地面から衝撃を食らいます。
その衝撃が膝や股関節などに伝わりますので、
それが重なると痛みへ変わっていきます。
大事なのは、足を前へ出す事ではなく、
片足と体を一緒に前へ出す事。
そして後ろ側の脚で体を前へ押し出すように歩く事なのです。
「木を見て森を見ず」ならぬよう
「カラダという森」全体を見て改善しよう!
歩行動作の分析をして、かかとから着いているからと言って、
かかとから着く事ばかりを意識しても、それはあまり意味のある事ではありません。
体全体の動作が正しくリンクした結果のかかと着地ですからね。
一部分だけ修正しても、全体は良くなりません。
では、正しい歩き方って、どんな歩き方?
今、私が歩き方指導で行っている改善ポイントはというと、
①上半身の姿勢(骨格)を本来の位置に近づける
出来るだけ背骨をこのような形に近づけると、
足の直上に重心がのります。
※赤丸は推定重心点
すると、地面に対して真っ直ぐに過重がかかるようになり、
その反力を利用する事が出来るようになります。
②つくった体を水平に進ませる
①でつくった体をそのまま崩さずに進ませます。
※右側のように水平に重心を移動させる。
重心が上下したり、
足だけ先に出したりするとすぐこの姿勢は崩れます。
体と共に足は進めていきます。
逆に背中が反ってお腹や胸が前に張ったような姿勢になると、
体が先走ってしまいます。これもダメで、
外反母趾痛などのリスクが増す歩き方です。
外反母趾は、歩き方を改善すれば改善する!
③足の使い方
歩く時には、両足が着く瞬間があります。
この時着地した前の足はかかと寄り、
後の足はつま先寄りに体重がかかっているのが正解です。
重心(体)がちょうど両足の間にあるからです。
ここから前足の上を移動していき、足が入れ替わって進んでいく訳です。
足は体の前で使うのではなく、
体の下~後で使う!
歩く時の足の使い方として、
足を体の前で使うイメージを持っている方が多いかもしれません。
ではなく、
足は着地してから使うのです!
足が地面に着いたところから、
体が足の上に載り、脚が伸びると地面に対して押す力がかかり、
その反力で体は進みます。
これに上半身・腕の動きがさらに加わります。
正しい腕の振り方とは?
こんなところをポイントにしています。
歩き方は人によって癖がまちまちなので、
きちんと直すのであれば集団で行うスクールより、
個別指導・パーソナルトレーニングの方がベターだと思います。
きちんと体に正しい歩き方を「癖」として定着させるには
それなりに時間はかかりますが、
それが身につけば、いろいろな面でプラスになる事が多いです。
レビュー:スキーが上達し、肩こりも治った!
レビュー:フルマラソンで完走出来た!
現状を変えたい・習慣を変えたいという皆さんも
ぜひそんな歩き方を身につけて効果を感じてみてください。