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八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

肩甲骨を寄せていると、肩こりや腰痛が酷くなる ~肩甲骨まわりは、丸まっている感覚でいい~

八巻稔秀

八巻稔秀

テーマ:日常生活で実践出来る、カラダ調整改善法

前回の記事 で、姿勢をよくするために
肩甲骨を寄せてはいけないと言いました。

今日はその続きです。


背中は、出来るだけリラックスしたいのです。




肩甲骨を背骨に寄せてみてください。
背骨の方に寄るだけではなく、上がっていくような気がしませんか?


肩甲骨の筋肉


左の画像に書き足したのが、肩甲骨を寄せて上げてしまう筋肉達です。
オレンジが「菱形(りょうけい)筋」、
エンジが「肩甲挙筋」といいます。
肩甲骨を寄せることだけを意識してしまうと、
この筋肉達が肩甲骨を上の方へ引き上げていってしまいます。

肩が上がると、当然肩周りの筋肉は
肩を持ち上げるために絶えず緊張し、こってしまいます。


立っての静止姿勢の時、肩甲骨は逆に
「背骨から遠ざける」ようにするが正しいようです。
以前の記事でも言っていますが、胸椎は後へ彎曲しているのが正しいのですから、
肩甲骨を背骨から離して彎曲をつくります。
そうすると、肩甲骨を寄せてしまう筋肉のはずの菱形筋が、
逆に背骨を正しい彎曲を維持してくれます。
そして、肩甲骨を上げてしまうはずの肩甲挙筋も、
同じく肩甲骨を正しい位置に維持するように働いてくれるのです。



肩甲骨周りは、丸まっている感覚でむしろいいのです。

姿勢 1

この姿勢をとっている時も、もちろん肩甲骨は離れて下がっています。
でも俗に言う「猫背」ではありませんよね?
では、どこをどうしているのでしょう?

胸のあたりを覆っている、胸郭(肋骨)を上へ引き上げています。
猫背になっている人の問題は、肩甲骨ではなく、
胸郭前側がしぼんで落ちてしまっている点なんです。

姿勢2


肩甲骨って、肋骨の上に乗っているようなものですから、
肋骨の動きに左右されます。
肋骨の前側が下がってしまえば、
肩甲骨は上がってしまいますし、逆に上がれば下がります。
肩を下げてリラックスするようにするには、
この辺の使い方を改善することが必要になります。


肩こりにお悩みの方は、このあたりを改善すると
だいぶ楽になってくるでしょうし、
スポーツなどで、「力んでいる・力抜いて」と言われる方は、
このあたりを改善すると、体の力みがとれやすくなります。

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八巻稔秀
専門家

八巻稔秀(スポーツトレーナー)

TYカラダ調整セラピー

独自のエクササイズ「カラダ調整体操」をベースに、体のゆがみを本来の形に整え、正しい姿勢や動作へ導くトレーニングメニューを提供。スポーツイベントや出張指導で、生き生きとした日常を応援します。

八巻稔秀プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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