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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話2001《衣食が足りすぎて「礼節」をわすれたの?》

2024年1月19日

テーマ:マナーの心得

コラムカテゴリ:くらし

昭和20年(1945年)に終戦を迎えた日本は、旧来の大日本帝国から民主主義を基調とする新しい国を築き、平和主義を唱えてきました。

そして終戦から78年間も戦争を経験していない数少ない国になりました。

また戦後、持ち前の勤勉さで一生懸命働き、経済発展を遂げ、物質的にも大変豊かな国になっています。

敗戦国が自立できるだけの独立国になる道は、想像を絶する険しさがあったと思いますが、それを不屈の精神で乗り越え、世界屈指の豊かで、平和で、長寿の国へと導いた当時の指導者は、本当に素晴らしいと思います。

そのお陰で、今の日本人は戦争におびえることなく、贅沢なものを食べ、ファッションを楽しみ、言いたいことが言える自由も謳歌しています。

教育も充実しています。
義務教育はほぼ百%、高校進学率も約95%、さらに大学の数は800近くあります。

さらに卒業すれば就職先が非常に沢山あります。
安全でおいしい水も、水道の蛇口をひねれば簡単に飲めます。

四季が豊かで、物が豊かで、自由で、平和で、治安も良く、世界屈指の美食の国になったわけで、こんなに恵まれている国は世界中でも、あまりないでしょう。
感謝、感謝です。

しかし今の日本人の幸福度は、お世辞にも高いとは言えませんね。

加えて、最近特に目に余るのが、政界や経済界や芸能界などでの不祥事です。

「恒産なければ恒心なし」という孟子の言葉があります。

人は安定した収入がないと、豊かな生活は出来ないという意味です。

人は仙人でないので、霞を食って生きてはいけません。
だから食うために、一生懸命働き、今の豊かさを実現したのです。

それが功を奏し、日本は人類永遠のテーマである「長寿」まで、世界に先駆け手に入れました。

ではこれからどうするか?

まさに「衣食足りて礼節を知る」ということではないでしょうか?

ちなみに、この意味は、人は生活が豊かになれば、礼儀正しくなり、礼節をわきまえるようになるという意味です。
礼節とは礼儀作法と捉えればいいでしょう。

つまり他者への「思いやり」「感謝」「尊敬」などです。

「衣食足りて礼節を知る」ということは、生活できるために必要な、食料、服装、住まいに加え、医療・介護や保健衛生や教育などが十分整えば、社会の秩序を保つための作法や行動ができるということですが、今の日本はいずれも世界でも非常に高い水準にあると思います。

従って、人に礼節を尽くすゆとりは充分あるということです。

世界が直面している紛争や飢餓や環境破壊などに、真摯に向き合う「ゆとり」もあるはずです。

また「衣食足りて礼節を知る」には、衣食が足りたら、人に礼節を尽くしなさい!という意味もあると思います。

長寿を実現させ、便利で豊かになっている今こそ、一番礼節を尽くさなければいけない時だと思うのですが、最近「衣食足りて礼節を知る」という言葉が、死語になりかけている気がしてなりません。

衣食が足りすぎたせいなのでしょうか?

特に今の政治の世界には、「正義」とか「清廉潔白」とか「謙虚」とか「礼節」という言葉は、とても期待できそうにないですね。

変わりに「無礼」な振る舞いがめだつようになりました。

それだけではありません。
「忖度」という言葉がますます浮上してきている気がします。

物質的な豊かさとは裏腹に、人々の心は貧しくなり、礼節や道徳心は低下傾向にあるということでしょう。

特に社会的影響力の高い人は、名誉や恥についても、しっかり考えて頂きたいものです。

ところで平常時は、ほとんどの人は素敵なマナーを発揮できると思いますが、問題は非常時に陥った時の対応です。
急いでいるときや窮地に陥った時の振る舞いには、その人の人柄が反映されます。

大災害に見舞われて国民が困窮している時こそ、政治家の真価が問われると思うのですが、こんな時に、国民の信頼回復を口にしなければいけない状況は異常だと思います。


かつて日本は「礼節の国」といわれ、「思いやりの心」や「おもてなしの文化」が世界で称賛されていた時もありました。
治安の良さや、日本人のマナーやモラルの高さにも定評があります。
今でもその遺伝子を受け継いでいる人は大勢います。

ひとえに、江戸時代の寺子屋や、戦前の義務教育での《礼節教育》のお陰だと考えます。

しかし戦後の教育が、長い人生をよりよく生きるための礼節教育を置き去りしたので、礼節が低下してきているのは事実だと思います。

年中行事の在り方もしかりです。
西洋文化や商業主義の波にのまれてしまって、元の形や本来の意味が変わってしまった伝統行事は多々あります。

思いやりの心を根源とする和の礼儀作法も、それを正しく発揮できる人は大変少なくなりました。

こんな国が本当に幸せになれるのでしょうか?


最後に西洋では「人はパンのみにて生くる者にあらず」という言葉が存在します。

パン=食料であり、さらに物質的な豊かさを表すので、人は物質的な豊かさだけでなく、精神的な満足が得られないと、充実した生活を送ることはできない!という意味ですが、精神的満足を得るには「マナー教育」が必要不可欠でしょう。

最後に、成熟しきった社会の中で、私自身もさらに姿勢を正し、ビジネス、教育、医療や介護などの世界で、大変微力ながら礼節の大切さをお届けできたらと考えています。

お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

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