マナーうんちく話1864《最重要課題にしたいシニア世代の夫婦関係「高齢期を【幸齢期】にするために⑩」》
世界の人がうらやましがる日本の四季の美しさ。
その代表は、なんといっても秋の紅葉ではないでしょうか。
赤やオレンジや黄色に色づいた木々は、周囲の風景に、惜しむことなく素晴らしい彩りを添えてくれます。
しかし美人薄命と言いますか、美しい期間は儚いくらい短いのが現実です。
贅沢な悩みですね・・・。
日本の四季の美しさも素晴らしいことですが、世界屈指の長寿ということも国際社会に向けておおいに誇れることだと思います。
人生百歳時代を見据え、長年の経験で得た知識やスキルを地域に還元し、よりよい地域社会を作る一助になれば!との思いで始めた《ハッピーライフ創造塾主催講座》がこの度100回目を迎えました。
ちなみに講座の目的は、長寿社会に相応しい高齢者観や新しい価値観の熟成で、地域密着&全員参加型講座と「出前講座」です。
利用いただいた人は講座で延べ3000人以上、出前講座を含めると約5000人の方と素敵なご縁をいただきました。
スタッフの手弁当での開催で、出来ることは限られますが、振り返ってみますと【学びの場・触れ合いの場・生きがいづくりの場の提供】という目的は概ね達成できたと思います。
そして講座の特徴は【健康寿命増進】より、むしろ【幸福寿命増進】に重きを置いたことです。
高齢期の生きる目的が健康維持だけでは味気ない気がします。
だから健康寿命増進も大切にしながら、一方では幸福感を感じながら充実して生きて頂きたいものです。
そこで幸福度をいかに増すかを考えた場合に、「感謝の気持ち」「地域や家庭や所属する組織での存在感」「人に喜んでいただける・人の役に立つ」、そして「触れ合いのためのコミュニケーション」「快適生活」に関する講座をより多く取り入れました。
加えてアナログ手法による《手作りのおもてなし》を常に心がけてきました。
「ハード面」では毎回季節の花で装飾します。予算がありませんので前日に野山に採りに行ったり、講座生から提供していただいたりしながら四季を豊かに彩ります。
茶菓にもこだわり、手作りスイーツが飲み物に加味されるケースも多々あります。サービスも担います。
ソフト面では笑顔いっぱいのお出迎え、お見送り、雑談、さらに場合によっては送迎することも多々あります。
なかでも季節の便りは大変喜ばれます。
また時には独居高齢者との文通も行いますが好評です。
それらが功を奏したのでしょうか、今まで本当にたくさんの喜びの声を寄せて頂きました。
お礼の手紙、葉書はもちろん感想文までいただくこともありました。
今世の中はオンラインでのコミュニケーションに大きなウエイトがかかっていますが、改めて心と心が通じ合う対面交流の大切さを実感できた気がします。
便利さより、心の豊かさを望んでいる人は多いのが現実でしょう。
100回目を迎えて改めて地域の行政、教育委員会、社会福祉教育委員会、公益財団等多くの方々の温かいご協力に深謝いたします。
そしてお付き合いいただいた多くの参加者の皆様方にも厚くお礼申し上げます。
最後に特筆したいことは、人のために、地域のためにと始めた講座が、結局は自分自身のためになっているということです。
感謝・感謝です。
7年前の講座開始以来ほとんど参加されている、卒寿を超えた一人暮らしの女性から「講座に参加し、いろいろなことを楽しく学び、見聞を広め、多くの人と触れ合うことが私の最良の終活です」との言葉をいただきとても励みになります。
雨にも負けず、風にも負けず、歳にも負けず、コロナにも負けず、さらにまい進したいものです。
令和4年1月には「講座100回達成謝恩特別講演会」を予定しています。