マナーうんちく話1802《人も虫も躍動の季節!自分のため、世のため、人のために元気な活躍を》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

最高記録を更新したインフルエンザもやっと終息したようで、マスク姿の人が少なくなったと思っていたら、また増えてきた感があります。

毎年の傾向ですがインフルエンザから「花粉症」へと移行する期間で、再度マスクとの付き合いが始まった人も多いと思います。
困ったものですね。

時代の流れは病気の種類まで変えるようで、私たちの幼い頃には「花粉症」はありませんでした。ただギョウ虫検査がありました。

今では栄養がいきわたるとともに衛生面は充実しましたが、逆に環境の変化が細菌を減少させ、害のない花粉などに対して免疫が働き、アレルギーが増えました。

不必要に神経質にならずに、適度に雑菌に触れることも大切では?と思うのですが・・・。

ちなみに春先に大量に飛散する杉の花粉はよく知られていますが、花粉症を引き起こす植物はイネ科、ヨモギ、ヒノキ科、松など60種以上存在するそうで、花粉症は4人に1人、あるいは6人に1人が該当する国民病になったようですね。

そして気になるのが「マスク」との付き合い方です。
予防のため、他者への配慮のため、マスク使用は今や常識となっているようで、日本人独特の文化を形成した感がありますが、マスク着用にはメリットもあればデメリットもあります。

注意したいのはコミュニケーションの仕方です。
マスクを着けたままだと円滑なコミュニケーションができなくなる恐れがあります。

中にはお化粧するのが面倒だからとか、人と関わりたくないからとかという人もいますが、これは感心できません。

マスクに頼ることも大切かもしれませんが、今一度日常の生活習慣を見直して、睡眠、自分の体力に応じた適度な運動、バランスの取れた食生活を見直すのもお勧めです。

このコラムで何度も触れていますが、いつの世も「生きることは食べること」です。
賢くて楽しい食生活を心がけていただきたいものです。

ところで3月6日は二十四節気の一つ「啓蟄」で、暦の上では今まで土の中で眠っていた虫たちが、春の気配を察して、眠たい目をこすりながら地上に出て活動を始める頃です。

昔のことですから今のように爬虫類とか両生類のように詳しい分類はありません。虫の概念は大変広く、蛇もトカゲも蛙もコオロギも蟻もすべて虫です。

加えて人の腹の中にも「虫」がいたと考えられており、今でもどうしようもなく腹が立つことを「腹の虫がおさまらない」とか、機嫌が悪く些細な事でも気に障る状態にあることを「虫の居所が悪い」というような表現をしますね。

先人は腹の中にいる虫が、怒ったり、喜んだりする感情をコントロールしていたと考えたのかもしれませんね。

腹の中に虫がいて、怒りで暴れているのでしょうか。

ただ怒ることはマスクと同じでメリットもあればデメリットもあります。
怒ることで熱い人、熱心な人と捉えられ、真剣度や重要度が高まることもあるでしょう。ストレスの発散もできます。

一方周囲との人間関係の悪化や、感情のコントロールができない人と捉えられる恐れもあります。
血圧も上がるし、老化も早めるでしょう。

怒ることは人にとって不可欠の感情であるがゆえに、上手にコントロールしてくださいね。

いずれにせよこの時期は命が目覚め躍動する季節です。

マスクともおさらばして、自分自身のため、世のため、人のために元気で活躍できればいいですね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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