マナーうんちく話1885《シニアの独立!成功への心構え③「社長にはなれるが継続は?」》
急に寒くなり、木枯らしが吹き、落ち葉が舞い散るようになりました。
赤く色づいた葉が風でひらひらと舞い散りました・・・。
それを見て悲観的になり「明日は我が身か?」と受け取るか、自然の精緻さを敏感に感じ「自然の力は素晴らしい。早くも来春の芽吹きに向けて活動を始めたか?」と前向きにとらえるかでは雲泥の差があるでしょう。
日本は只今世界屈指の長寿国になりました。
長寿は人類永遠のテーマであり、それを世界に先駆けて達成したということは、目出度くもあり、嬉しいことでもあります。
感謝・感謝です。
しかし裏を返せば長寿国は「超高齢社会」でもあります。
それに少子化が併用して進行していますから、今の日本は新たに生まれてくる子どもより、高齢のため亡くなる人の方が多い国になりました。
「少子多死社会」です。
結婚式より葬式が多くなっているということですね。
今までは「死」ということに対し避けていましたが、このような時代では死の現実と向き合う必要が出てきます。
死を口にすることは縁起でもないとして、禁忌としてかたづけられない時代になったということです。
もともと日本は「死」にまつわる非常にたくさんの言葉を有する国です。
加えて「言霊」という言葉が存在する国です。
だから死という言葉をいろいろと湾曲して表現するよう先人は心配りしてきたのでしょうか。
死を簡単な言葉で表現する時もあれば、単語でなく文章で表すこともあります。また、品よく表現することもあれば、乱暴な言い方をするケースもあります。
「死亡」「死去」「逝去」「永眠」「他界」「物故」「鬼籍」などという言葉は端的に表現し誰でも理解できる言葉で一般的です。
しかし「往生」「成仏」「入滅」といったやや難しい言葉もありますね。
さらに人が無くなれば「事切れる」「息を引き取る」「天に召される」「不帰の客となる」「あの世に行く」「世を去る」「人生を全うされる」と間接的に表現する場合も多々あります。
加えて一般の人にはあまり使用されない言葉ですが、特別な身分の人には「崩御」という言葉が使用されるケースもあります。
11月の終わり頃には「喪中はがき」が届くことがよくありますが、どんな表現が多いか注意してみて下さい。
さらに少々雑な表現になりますが「お釈迦」「一巻の終わり」「あの世に行った」おさらばした」ともいわれます。
子どもに対しては「お星様になられた」とも言いますね。
戦時中などには、死を美化して表現することもあったようです。
「咲いた花なら散るのは覚悟」と歌われた歌もあります。
「花と散る」ともいわれます。
満開の桜が一度に散ってしまうように潔く死ぬという意味で、特に戦死を美化して表現した時代もありましたね。
このように死を表す日本語は実に多いわけですが、時代を反映する言葉として「孤独死」「孤立死」「無縁仏」などは心が痛む言葉です。
日本は長寿国になったわけですから、あまり悲しみの少ない表現がいいです。
「天寿を全うした」です。
反対に最も心が痛むのは、子ども、若者の「自殺」ではないでしょうか。
これだけは避けて通りたいものです。