マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
日本は世界屈指の長寿国です。
なにしろ100歳の人が全国に約7万人存在するわけですから、まさに「人生100歳時代」を迎えているわけです。
その長い人生において全てが思い通りで、順風満帆の人生はあり得ません。
まして給料を稼ぐ職場は、絶え間ないストレスと常に戦わなければいけません。
さらに、長寿になったおかげで、働く期間が非常に増えたことも念頭に入れて下さい。
例えば定年を過ぎてもセカンドライフが待ち受けています。
以前のように隠居生活ではなく、働く人も増え、経験や知識の豊富な年配者が、若者の下で働く機会は非常に多くなっています。
抱えるストレスも非常に多いということです。
ちなみに、ストレスにはマイナスのストレスとプラスのストレスがあります。
マイナスのストレスに上手に向き合い、心と身体が楽になる方法を見つけなくてはなりません。
どうする?
色々な手段があると思いますが、ホテルの現場の第一線で長年サービスに携わって出した私の結論は、「ストレスに強くなるとともに、上手に向き合う」ことです。
サービス業は常に下から目線になります。
気持ちいいものではありません。
だから常にストレスを抱えることになります。
しかし下から目線は、上から目線に比べ「人を見抜く力」が格段に増すとともに、知らず知らずのうちに「思いやりの心」が身につくなどいい点が多々あります。
問題はこれをどうとらえるかでしょう。
そこで、マイナス思考をプラス思考に変えてみることにしました。
長い経験を積んだからこそ、この切り替えができたのだと思います。
次回に続きます。