マナーうんちく話130≪香典の意味とマナー≫
最近は法事の通知も電話が多いようですが、案内状が届いたらなるべく早めに返事を出してください。
不幸があって間がない時には喪中見舞い等の言葉を添えられたらいいでしょう。
「法要にお招きいただきありがとうございます」。
「お寂しいとは思いますが、どうぞご自愛ください」などのように・・・。
また法要に出席するときには霊前に供える供物を持参します。
花、菓子、線香などが一般的ですが、やはり現金が多いようです。
不祝儀袋に「御仏前」と表書きして、下にフルネームを書きます。
いつも金額が話題になりますが、故人との間柄、何回忌の法要か、食事の有無、さらに地域性にもよりますが、概ね香典の7割から5割を目安にしたらいいでしょう。
法要の会場に着いたら先ずは挨拶です。
「ご通知いただきありがとうございました。ご一緒に供養させていただきます」などの言葉を発し、供物や供物料を渡せばいいでしょう。
ちなみに供物や供物料は、遺族に挨拶が澄んでから渡してくださいね。
また法要の席では何事も控えめがお勧めです。
気になる服装ですが、1周忌までは遺族は喪服が普通ですが、参列者も告別式と同様喪服が望ましいと思います。
それ以後は地味目の平服でいいでしょう。
また頂いた香典へのお返しは、本来は不要だと思います。
なぜなら香典は、葬儀など不時の出費に対しての相互扶助の精神から始まったものだからです。
しかし現在では、忌明けに挨拶状とともに品物を贈るのが一般的になっていますね。
ちなみに弔電を頂いた人への香典返しは不要です。
ただし礼状は出された方がいいと思います。
よくある質問ですが、香典返しを受け取った場合のお礼は必要か?どうか?ですが、特にお礼を述べることはしません。
それがしきたりだからです。
しかし香典返しは仏式のしきたりだから、他の宗教ではお礼状を出されたほうがいいかも・・・。
「ご丁寧にありがとうございました。お寂しいこととお察しいたしますが、お体を大切にお過ごしください」などと、お礼の言葉と相手を思いやる言葉を添えて下さい。
また仏式でも品物を確かに受け取った連絡はあったほうがいいでしょう。
喪中見舞いを兼ねた手紙がお勧めです。
親しい間柄であれば電話もいいでしょう。
遺族の状況を気遣う会話があればなおいいですね。
いずれにせよ、しばらくは遺族の気持ちを察する心構えは大切にしてください。