マナーうんちく話342≪マナー美人⑨「旅館のマナー」≫
まだまだ正月行事が続くときですが、1月7日は「七草」です。
セリ、ゴギョウ、ハコベラ、ナズナ、ホトケノザ、スズナ、スズシロなど春の七草を入れたお粥を食べ、お正月料理を食べすぎて弱った胃腸を休めると同時に、無病息災を祈願します。
五節句の一つで「人日の節句」ですから、人にやさしくする節句でもあります。
話は変わりますが、年が明けて最初に暦をめくることを「初暦」といいます。
本屋さんに行くと多種多様な手帳が所狭し、と並んでいますが、私のようなアナログな人間には手帳は必須アイテムです。
暦にせよ、手帳にせよ歳初めにめくる最初の一ページは何となく引き締まる思いがあります。
年が明けたからと言って、何もかも変わるわけではないですが、それでも「一年の計は元旦にあり」といわれるように、一つの節目です。
さあ、今年も頑張るぞ、というような、何かを始める動機を与えてくれます。
皆様方の手帳にもたくさんのハッピーな物語がつづられればいいですね・・・。
祈念!ご多幸
ところで只今一年でも寒さが非常に厳しい「寒の内」です。
寒の内とは、1月5日の「小寒」から2月3日の「節分」までです。
ちなみに暦の上で、一年で最も寒い時期は1月20日の「大寒」から節分までです。
但しあくまで暦の上での話で、自然は必ずしも人間が決めた暦通りにはまいりません。
《小寒の水、大寒に解く》という言葉があります。
本来なら小寒の水より大寒の水のほうが冷たいわけですが、大寒のほうがかえって気温が上がるということです。
これが転じて、物事は必ずしも予定亥通りにはいかないと例えた言葉です。
正月気分もそろそろ一新して、本格的な活動に移る時で、いろいろな予定を組まれる頃です。
何もかも順風満帆にはいかないということを気にかけておくことも大切です。
色々とアクシデントに見舞われることもあるでしょうが、短気を起こさず、これらの一つ一つが自分を成長させてくれると前向きにとらえることも必要だと思います。
だからこそ何事にも希望が持てるわけですね。
昔の人は一年で一番寒い時には、引きこもることなく、それを前向きに捉え、いろいろなことに挑戦しています。
今でもこの時期に行われる「寒げいこ」もそうでしょう。
加えて寒い時期に相手を思いやる「寒中見舞い」も出しています。
寒中こそ自分磨きに最適の時ではないでしょうか。