マナーうんちく話521≪お心肥し≫
高齢期の在り方は個人差が大きいのが特徴です。
犬や猫や牛のような動物は殆ど年齢にマッチした生き方をしており、平均寿命にもそれほど大きな差はありません。
若い人もそうです。
小学生や中学生を始め18歳以下だと、ほとんどライフスタイルは異なりません。しかし高齢期に差し掛かると、加齢と老化の関係は個人により大きく異なります。
老化が非常に速い人もいれば、遅い人もいます。
そして老化が早い人は生活習慣病を抱えているとか、人生をネガティブに捉えている人が多いように思います。
例えば同じ70歳でも、もう年だからと後ろ向きになるか、まだまだ70歳だから、人生これからが面白いと前向きになるかではかなり違うでしょう。
私は団塊世代ですが、現時点では加齢により失ったものはないように思っています。
勿論若いころに比べれば体力は衰えました。
酒の量も減った気がします。
でも日常生活に支障をきたすようなことはありません。
50代半ばで始めた禁煙生活も持続しているし、その頃よりはるかに理想的な食生活を謳歌しています。
収入は減りましたが、「心理的報酬」は今が一番沢山あります。
つまり、多少なりとも人の役に立っている、人に喜んでいただいているといった満足感が有り、生活が充実しています。
加えて老若男女との幅広い交流が有ります。
講演でこのような話しをすると、「平松さんは意志が強いから・・・。」と言われますが、とんでもない買い被りです。
短気で意志も全然強くは有りません。
定年近くになって、セカンドライフにおける自己像を自分なりに描いたお陰だと思っています。
つまり定年後を前向きに捉えたお陰だと自分なりに解釈しています。