マナーうんちく話520≪電車内でお化粧するの、どう思う?≫
33年間ホテルの第一線で接客の仕事に携わっていたので、「お客様の名前を覚えること」が如何に大切か、今でも見に沁みています。
この原則は地域活動・セミナー・研修会等でも変わりません。
自分の立場で考えればさらに明確です。
同じ「お早う」という挨拶でも、単にお早うございますより、「平松さんお早うございます」の方がはるかに嬉しいものです。
受ける印象が大きく異なるのは誰しも同じでしょう。
良好な人間関係を築くには相手を理解することからですが、先ずは名前を覚えることです。
最近セミナーや研修会でクラスを受け持つ機会が多くなりました。
スタイルはまちまちですが、クラスを受け持つ以上、全員の名前を覚えることは必須です。
しかし年のせいか、なかなか覚えられなくなりました。
だから以前に増して努力が必要です。
特徴など細かに記載した小さな手帳を持ち、授業が終わった後や始まる前には見るようにしています。
それでもダメなら、覚えきれない人だけの名札をポケットに入れ、その都度それを見ます。
それでも自信がありませんが、出来る限り名前を呼びます。
但し布石を打ちます。
「間違ったら御免なさいね、確か○○の田中さんでしたね」等と尋ねます。
勿論間違っていたら、「加齢のせいか、最近人の名前が覚えにくくなりまして大変失礼いたしました」等と丁寧に謝ります。
そしていったん覚えたら、再び間違えるわけにはいかないので、覚えきるまで何度もその人の名前を呼びます。
このように苦労して名前を覚えた人は、意外に愛着が湧くものです。
人間関係は手間暇かけずに出来るものではありません。
加えてその人に関連する事、例えば出身地、趣味、仕事の内容まで暗記できればしめたものです。
相手の目を見て、名指しで、明るく、元気良い挨拶ができればいいですね。