マナーうんちく話1158《心の財をつませ給うべし》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

相変わらず政治家に関する不信がぬぐえませんね。

豊かな経験や実績を持ちながら、いつの時代も政治と金、女性問題、暴言等の問題が隣合わせになっている感がありますが、仕方ないことでしょうか?
骨の在る人はいないのでしょうか・・・。

そういえば、「お金で買えないモノはない」と言った金持ちもいましたね。

一方、「どんなにお金を出しても人の心は買えない」といっている大富豪もいますが、どう思いますか?

私は後者の大富豪の言葉が、お金の限界を表現していると思うのですが・・・。

日蓮上人は「蔵の財より身の財、身の財より心の財・・・」と説いています。

蔵の中に金銀財宝を沢山有していても健康でなくてはいけない。
つまり蔵の財より、自分自身の「健康」と言われる財の方が大切であると言うことです。

しかし、身体が健康であっても「心が潔く豊かでないといけない」と言っています。いくら金持ちでも、実力派の政治家でも、心が貧しければ魅力は感じません。

だから、素敵なマナーを身に付け、心を清らかに、心を豊かにすることをお勧めします。

勿論、お金も健康もとても大切ですから、お金が先か、健康が先か、それとも心の豊かさが先かということになると思います。

人それぞれでしょうが、私は「心を整える」ことは、何時でも、誰でも取り組めると思います。

例えば今の日本は、物質的には世界屈指の豊かさを誇っています。
しかしハッピーではありません。

「ストレス大国」と言われ、大人から子供までが多くのストレスを抱えている世界でも珍しい国でしょう。
それがひいては「自殺大国」に絡んできます。

その多くは人間関係と健康問題でしょう。
ストレスがかかればかかるほど、イライラやモヤモヤが続き落ち込みます。
暴飲暴食や衝動買い、そしてウツにまで発展します。

こうなってくると、当然健康も害します。
治療するのにお金もかかります。

だから「負の連鎖」を断つために、先ずは心を豊かにして、感性を養うことをお勧めするわけです。

これが実現すると、今度は全てが前向きになります。
心が豊かになると、今までよりモノの見方が違ってきます。
また、今まで見えなかったモノが見えて来るようになります。

自分にとって、今何が必要か?視点が定まってきます。
目標が明確になり、それを達成するための行動が定まってきます。

教師の不祥事もしかりです。
政治家も、教師も、およそ先生と呼ばれる人は先ずは「心の財」をしっかり蓄えて頂きたいものですね。

資格取得そうです。
沢山の資格を有しても、それを活かすのはその人の人格です。
心が豊かでない人が、いくら多くの資格を有しても、資格倒れになると思うのですが・・・。

「所得倍増計画」が発表された頃でしょうか、「心の豊か」さより「物の豊かさ」を追求する教育に変化した感があります。お陰で日本は世界屈指の豊かで便利な国になることが出来ました。
でも幸福度は非常に低いですね。
本末転倒ではないでしょうか・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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