マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
ひと年重ねて来ると時の流れを早く感じるようになります。
特に落ち葉が舞い散る頃になると、なんとなく感傷的になることもありますが、如何でしょうか?
11月8日は「立冬」でしたから、暦の上ではすでに冬です。
四季がある日本では、季節の捉え方にも色々あります。
よく暦の上では「春」ですとか「冬」ですと言われるのは、主に二十四節季によるものです。
また、旧暦では10月から2月までが冬ですから、二十四節季と旧暦の捉え方は現実的には少しかけ離れています。
但し、天文学的には「冬至」から「立春」までが冬で、今流の捉え方は12月から2月までを冬と捉えるのが一般的です。
ちなみに冬の語源も色々あります。
○万物が「冷ゆ(ひゆる)」からとする説。
○寒さが威力を「振るう(ふるう)」からとする説。
○寒さに「震う(ふるう)」からとする説。
○色々な物が「増える(ふえる)」からとする説。
この説はピンとかないかもしれませんが、冬になると枯れ葉が舞い散るようになります。こうなると、如何にも木々たちは長い眠りについたかのようにとれますが、実はその内部ではエネルギーが増殖を繰り返しながら、春の芽吹きの用意を着々と行っているわけです。
木枯らしに吹かれて散っていく落ち葉を見て、儚さを感じネガティブになるか?自然の叡智を理解し前向きになるか?では雲泥の差があるということです。
厳しい冬にも、植物も動物も、一生懸命力を蓄えているわけです。
ところで、非常に厳しい冬を擬人化した表現に「冬将軍」がありますが、これはナポレオンに由来します。
詳しくは《マナーうんちく話438「寒入り」と「冬将軍」》をご覧ください。
この冬の話のタネになります。
野菜を作り始めて5年になりますが、冬野菜と言えば何と言っても「大根」が挙げられます。
全て食べきれませんので、大根を抜いて貯蔵します。
野菜をぶら下げて貯蔵するのは先人の生活の知恵で、日本の冬の風物詩ですが、実はこの様子を描いた文字が「冬」だそうです。
「生きることは食べる」ということを実感させられますね。
これ方は日毎に日差しが弱まってきます。
太陽の光がより恋しくなりますが、寒さに負けず、心にもしっかりと光を当てて、元気で、前向きに歩んで下さいね。