マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
最近のカレンダーには記載されてないのも有りますが、日本人の生活の中には根強く残っています。
それだけ縁起を担ぐ人が多いと言うことです。
ちなみに六曜(ろくよう、りくよう)とは、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口という順番で繰り返される周期で、「六輝」とも言います。
それぞれの読み方と意味は下記の通りです。ホテルで結婚式の打ち合わせをする時、カレンダーは欠かせません。
日程を決めるためですが、単に日付のみならず問題は「六曜」です。
○先勝(せんしょう、せんかち、せんがち)⇒急げば吉で、午前中は吉ですが、午後2時から6時までは凶とされています。
○友引(ともびき)⇒お互い引きあうと言う意味ですが、凶事に友を引くと言われるので、葬儀を避ける日になっていますね。友達が冥土に引き寄せられる意味です。かつては「勝負なき日と知るべし」といわれ、勝負事は引き分けになる日でした。
○先負(せんぷ)⇒急がずに控えめに、万事に平静が望ましい日です。
勝負事や急用は避けた方が良い日とされています。
○仏滅(ぶつめつ)⇒万事に凶の意味で、仏も滅す大凶の日です。 仏陀(お釈迦様)が亡くなった日と捉えている人もいるようですが、関係有りません。六曜のそれぞれの「曜」には色々な読み方がありますが、仏滅だけは「ぶつめつ」しか読みません。
○大安(たいあん)⇒大いに安すし!で、万事に大吉とされる日です。
何をしても成功する日だから、結納や結婚式、家を建てたりするわけですね。
○赤口(しゃっく)⇒万事に障害が多いですが、午前11時から午後1時までは吉とされているようですね。但しそれ以外は凶とされています。
赤と言う字が付いていますので、特に火の元には注意して下さい。
迷信として一笑する人もいますが、結婚式や結納には「大安」「友引」等を選び、葬式は友引の日を避けるのが一般的になっています。
受け止め方は自由で、仏滅の日は最悪の日で、後は上昇有るのみだから結婚式に、あえて仏滅を選ぶカップルもありました。
結婚式場などでは、仏滅割引があるところもあるので一石二鳥です。
ところで、六曜は仏教や神道と関連が深いように思われている方も多いようですが、関係有りません。お釈迦様は占いを禁止しています。
今日は仏滅だから、「お宮参りは止めよう」などと考えることもないと思います。
しかし、殆どの人が気にするようでしたら、それは尊重するべきだと思います。
では、六耀と言えば、俗信で有り迷信であるのか?と言えば、私はその側面は大いにあると考えております。
従って、私個人は殆ど気にしません。
但し、周囲の人には合わすようにしています。
神社等に参拝した時には、おみくじもひきます。
お見合いや結納のお世話をする時にも、「本日はお日柄もよく・・・」と言います。
お世話するに当たり、日柄(六曜)のことも気にしていますよ!と言う意味です。その日の吉凶を六曜で占うわけですね。
ちみに、おみくじを引いて凶が出たら、吉が出るまで何回も引く人がいますが、最初に凶が出た事実は消えません。
お金がもったいないと思うのですが、如何でしょうか・・・。