マナーうんちく話509≪「女しぐさ」と「男しぐさ」≫
めっきり秋らしくなり、秋の七草の一つで、万葉の頃から親しまれてきた「藤袴」が旬を迎えています。
実はこの花は漢方薬としても価値が高いのですが、平安貴族の女性は香料として、乾燥させた藤袴を十二単衣に忍ばせていたとか・・・。
また同じ秋の七草でも「女郎花」は逆です。
若い時期はそうでもありませんが、次第に成熟してくると、その黄緑色の美しい花の姿とは裏腹に、醤油が腐った臭いが漂い「敗醤」の異名を持ちます。
あまり想像したくはありませんが・・・・。
大事なシーンで「おなら」が出そうになった事はありませんか?
特にデートの時や、上司との会食中、大事な商談の時、プレゼンをしている時等において、おならが出そうになったら困りますね。
誰しも多かれ少なかれ経験があると思いますが、人として生まれてきた以上は宿命で、避けて通ることはできません。
しかし、ずっと我慢するのも至難の業です。
隠し通すのも難しいですね。
ある調査によると、おならをした時に一番多いのが「何事も無かったように振る舞う」がトップで大半を占めますが、「御免なさい、おならが出た」と言って謝る人は3分の1だそうです。
誰にもわからずに、自分だけで黙り込んでしまえばいいのですが、問題は、放屁後にばれてしまった時の対応です。
どうしますか?
間違っても、他の人に責任転嫁するのは止めて下さいね。
真面目な態度で謝る手もありますが、真剣な顔つきで謝られたら周囲の人もどのように対応したら良いか迷います。
一番のお勧めは、少し恥ずかしがりながら、正直に告白することです。
「おなら」をすることは、周囲の人に不快感を与えることになりますので、謝ることはとても大切です。
ただ、真面目すぎる態度ではかえって、周囲の人が慰めるのに困ります。
少し羞恥心を込めて謝れば、周囲の人も笑い話ですませます。
但し、何も言わないでおり続けると、気まずい雰囲気になります。
そして「げっぷ」の時もしかりです。
我慢できれば我慢にこしたことはありませんが、出たら素直に「ごめんなさい」です。
「出物・腫れ物、所嫌わず」と言います。
「おなら」も「はれもの」も、時と場合を選ばずに、勝手に出ると言う意味です。
つまり、出たい時には出るものです。
割り切るのもお勧めです。
また、周囲にそのような人がいたら、露骨にいやな顔をするのではなく、ある程度は寛容になって下さいね。ここに品格が出ます。
「臭いものには蓋をする」と言う言葉があります。
根本的な解決を試みないで、一時的にしのいで、他の人に知られないようにすると言う意味ですが、最近、原発事故等この言葉に当てはまる事例が多すぎる気がします。
昔の人は、秋の7草を愛でて、香料にして、薬にして、染料にして無駄なく利用してきました。
自然と共生し、仲良くすると言うことはこのような事ではないでしょうか。