マナーうんちく話985《雨は一人だけに降り注ぐわけではない!》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

本格的な雨期に入り、気分が滅入っている人も多いのではないでしょうか?

雨は人が生きて行く上で必要不可欠ですが、度を過ぎれば困った事になりますので、雪も雨も程々が良いですね。

「一雨潤千山(いちうせんざんをうるおす)」という言葉があります。

最近は地球温暖化のせいでしょうか、今までの常識を上回る豪雨に見舞われることが多く、とかくマイナスのイメージが強い雨ですが、雨は「天からの恵み」に違いありません。

それをマイナスイメージでとらえることなく、前向きにとらえたいものですね。

そうすれば、梅雨時期を身も心も快適に過ごせます。
例えば、雨を次のように捉えるのもお勧めです。

○窓を開けて改めて雨の音を聞いてみて下さい。
心が落ち着きますよ。

○今が旬で、雨によく似合う「露草」「紫陽花」等の花を愛でて下さい。
心が癒されます。

○家の中で楽しむ趣味を持って下さい。
音楽鑑賞や読書など。また、雨の日は「自分磨き」に費やすため、勉強に精を出すのもお勧めです。

○屋内施設で楽しんで下さい。
買い物やグルメ、加えて、美術館や博物館などに出向き、芸術センスを磨くのもいいですよ。

○レイングッツを楽しんで下さい。
傘や長靴などを明るめの色に変えてみるのも気分転換になりそうです。

地球には空気があり、光が降り注ぎます。
雨も降れば雪も降りますが、あくまで平等です。
つまり、貧乏な人にも、お金持ちの人にも平等に降ると言うことです。

「雨は一人だけにふりそそぐわけではない」はアメリカの詩人ロングフェローの名言です。

また、英語には「the rain falls on the just and the unjust」という諺があります。

正しい人にも、正しくない人にも雨は降ると言う意味ですが、問題は、その雨をどのように受け取れるかです。

良くないことや失敗や不運な事が続けば、「なぜ自分だけがこんな目に遭わなければならないのだ?」と塞ぎこんでしまうことがあります。

しかし、雨や雪は人を選ばないように、生きて行く上では、良いことも悪いことも皆平等に訪れます。

他言しなくては、人は色々な苦しみや悩みを抱えて生きています。
人生とは、つまりそういうものです。

世の中の悪い出来事を、自分だけが背負っていると思わないで、現実を受け入れることも大切です。

そして、雨が降ったら、慌てふためくことなく、傘をさせばいいのです。
但し、その傘の備えを日頃からしておくことが大切ですよ。

如何に長雨と言え、いつかはやむ時があります。
雨上がりの空気は大変キレイです。

思い切って深呼吸して、エネルギーを一杯蓄えて下さい。
勇気と希望が湧いてきます。

とはいえ、最近は自然に対し素敵なマナーを発揮することを怠ったため、「災害は忘れた頃にやってくる」の諺は通じなくなりました。
「備え有れば憂いなし」と共に、自然と仲良くすることではないでしょうか?

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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