マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
草木を潤し、成長を促進する今頃の雨を「甘雨(かんう)」と言いますが、昨日の雨はまさにそうでしたね。
この雨のお陰を受けて、これから様々な花が登場してきますが、香りのよい花は気持ちをリラックスさせてくれます。
春の香りと言えば梅、椿、水仙、フリージアなどがおなじみですが、沈丁花のように、姿より匂いで、その花の存在がわかる花もあります。
秋のキンモクセイも同じですね。
匂いに対する印象は人により異なりますが、つい香りに誘われそうになります。
ところで旧暦では、丁度今頃が「桃初笑(ももはじめてわらう)」頃です。
桃の花は雛祭りでおなじみですが。一本の枝に沢山の花を咲かせるので、霊力を持ち、多産に繋がる木として信じられてきました。
ちなみに、昔の人は花が咲くのを「笑う」と表現しました。
また、桃は水分が多いので、平安時代の頃から、夏の「水菓子」として重宝されてきました。
さて、前回の「清潔さ」のマナーに引き続き、今回は「臭い」のマナーに触れておきます。
顔の表情は鏡を見れば把握できますが、臭いは自分で気が付きにくいものです。
周囲の人も、伴侶や家族は別として、不愉快な思いをしてもなかなか言ってくれません。
特に、飲み過ぎや、焼き肉後の口臭ケアが必要です。
ところで、「匂い」と「臭い」の違いをご存知でしょうか?
どちらも鼻から感じるものですが、「匂い」は花や香水のように、心地良いものです。
一方「臭い」は、ゴミやトイレや腐敗臭のように、不快感を覚えるものです。
従って、お洒落のポイントは「匂い」を発散させ、「臭い」を押さえることです。
体臭、口臭、持ちモノや衣類が要因の臭いは、ケアすれば防ぐことが可能です。
ポイントは、身体を清潔にすること、歯磨きをすること、水分補給をすることが効果的です。
最近はケア製品も沢山出ていますので、気になるようでしたら、必要に応じて使用するのもいいと思います。
但し不必要に神経質になる必要はないと考えます。
また、3月になり春めいてくると、香水で春らしい香りを楽しみたいと思う人も増えて来ると思います。
自分にとって心地よいと思う香水も、周りの人に不快感を与えることもあります。つけすぎも逆効果ですね。
加えて、レストランやティールーム、それに病院などでは特に注意が必要です。