マナーうんちく話521≪お心肥し≫
昼休みに同僚同士4人で食事に行きました。
係の人がメニューを持ってきました。
この時、あなたは以下のどのタイプですか?
○自分の希望するものをさっさとオーダーする。
○他の人の好みを先に聞く。
ともすれば、人は「優しくしてほしい」「愛されたい」「幸せにしてほしい」と受け身の要求をしてしまいがちです。
何かを期待する事ばかりの人が多いような気がしますが、色々と相手に求めるばかりでは、事はうまく運びません。
長年縁結びのお世話もしておりますが、最近特にこの傾向が強くなってきた感があります。
求めてばかりではなく、先に自分から与えることをお勧めします。
優しくしてほしいという願望は誰しもあります。
だったら先に、自分から優しく接することです。
愛されたいと思ったら、自分から愛することが大切です。
「愛」とは本来代償を求めないものだと思います。
人に思いやりや、愛を発信することで、自分自身の心が満たされて、人生が心豊かになるわけです。
これが愛することの代償ではないでしょうか?
優しさや、思いやりの心は有しているが、行動に移せない人も多々います。
マナーとは、思いやりの心を抱き、それを言葉や態度や文章等で表現することです。
その表現の仕方は、国々の文化・国民性・気候風土・宗教等により様々ですが、身近な人に表現するのは消して難しいことではありません。
ポイントは先ず、相手の立場になることです。
そうすれば、恥ずかしいという思いより先に行動に出ます。
皆でレストランに行けば、先に「何にする?」のひと声がかけられる人になって下さいね。
こうすれば、自然に自分の人生が好転します。
ビジネスでも、恋愛でも、結婚でも最終的には人柄がモノを言います。
《愛するは 愛されるより 人を幸福にし 豊かにする》と、ドイツの詩人であり小説家でもあるヘルマン・ヘッセは言っています。