マナーうんちく話836《あなたを素敵に魅せる美しい「立ち居振る舞い①」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

「立ち振る舞い」と「立ち居・振る舞い」。
正しいのはどちらだと思いますか?

私はマナーのセミナーでは「立ち居・振舞い」と言っていますが、「立ち振る舞い」でも正解です。

「立ち居・振舞い」は「立ち居」と「振舞い」に分かれますが、「立ち居」とは「立ったり坐ったり」の意味で、「振舞い」は動作や行動を意味します。

従って「立ち居・振る舞い」とは、立ったり坐ったりする動作に伴う身体の動かし方だと解釈して頂ければ良いと思います。

また、日常生活でよく使用する「所作」や「行儀」と同じ意味だと認識して頂いたら結構です。

ちなみに、「所作」とは、行いとか、仕草とか、身のこなしを意味します。
また、「行儀」は、本来は仏教用語で修行や実践に伴う規則のことで、礼儀作法にかなった立ち居振る舞いの意味です。

そして、「所作」「行儀」「立ち居・振る舞い」で大切な事は、見た目の美しさです。見た目の美しさは単に「形」だけではなく、「心」が備わっていることがとても大切です。

つまり、所作、行儀、立ち居・振る舞いには「形+心」の二つの側面がありますから、端から見て美しい人と、そうでない人の差が大きいわけですね。

だから「美しい立ち居・振る舞い」は簡単なようですが、実は結構難しいと思います。

しかし、立ち居・振る舞いを美しくするヒントは日常生活の中に沢山あります。
ポイントに触れておきますので、出来ることから実行してみて下さい。

これから寒さが増すにつれ厚着になり、背中が丸くなりがちですが、出来る限り意識することが大切です。

○日常生活において常に正しい姿勢を意識して下さい。
例えば、食事をする時、歩く時、イスに座っている時も常に背筋を伸ばすことを意識すれば、凛とした好印象を与えることになります。
姿勢は単に見て目だけではなく、健康維持にもとても大切です。

○見た目の美しさは指に現れます。
姿勢、ヘアスタイル、服装なども見た目の美しさのポイントは大きいですが、意外に手も目立つポイントが高い部分です。

箸やフォーク・ナイフを持つ時、お金を支払う時、書類等を渡したり受け取ったりする時、挨拶をする時など手が美しかったらとても好感を持たれます。
そして、毎日目につく所ですから指のお手入れをお忘れなく。
そして指を「揃える」癖を付けて下さいね。

○動作にめりはりを付けて下さい。
話す時は話す、挨拶する時は挨拶に徹する。
認知症予防などでは二つの動作を一度にする「・・・ながら運動」が適していると言われていますが、礼儀作法の世界では「一回一動作」がお勧めです。

理由は「立ったり坐ったり物を持ったりする一つ一つの動作に心を込めると言うことです。

マナーうんちく話14《エレガントな立ち居振る舞い「一回一動作」》、マナーうんちく話553《「和の作法」と「一回一動作」》を参考にして下さい。
次回に続きます。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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