マナーうんちく話640≪男らしさや女らしさより「自分らしさ」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

「あなたは勇気があって男らしいですね」と言われて怒る男性はあまりいないでしょう。

「あなたは可愛くて女らしいですね」と言われて気分を害する人も少ないと思います。

逆に、「男のくせにネチネチしないで」と言われたら気分が悪くなります。
「女だてらに大学なんか行く必要はない」と言われたら悲しくなります。

長い間社会は、男と女を形にはめ込んできました。
「男の子だから泣いてはいけない」とか「女の子だからおとなしくしなさい」等など。

そして、その形から外れたら、「男のくせに」とか、「女だてらに」等と烙印を押されます。

多くの人はこのような烙印を押され、社会からはみ出す事を恐れるので、不本意ながら、なるべく形に収まるようにしてきました。

「男らしさ」と「女らしさ」の基本的な違いは、生物的な違い意外にどこにあるのか?価値観の違いが大きくなり、何もかも多様化した現代では、これを論じるのは非常に難しくなってきたと思います。

「質実剛健」とか「良妻賢母」とか言われていた時代から半世紀しか立っていないのに、世の中が大きく変わりましたね。

「草食系の男子」に「肉食系の女子」と言う言葉が出た時には驚きましたが、最近では結婚の在り方まで大きく変化しました。

今までの固定概念や風潮が薄れてきたかと思うや否や、外国では結婚が男と女のものではなくなってきましたね。法律も改正されているようです。

このような時代に、「女らしさ」や「男らしさ」も変わってくるのも無理はありません。

従来なら「女らしさ」と言えば、何と言っても優しさや奥ゆかしさであり、「男らしさ」と言えば、りりしさや逞しさに集約されていた感があります。

しかし、今は草食系と言われる男性のほとんどは優しさを備えています。
肉食系の女性は自立心が旺盛で、人生を逞しく生きていく力を身に付けています。

知性や理性や教養が一人の人間に共存するように、優しさや逞しさも男女それぞれに共存します。

そして、長い間、全く異なるものとして語り継がれてきた、「男らしさ」と「女らしさ」の長所を併せ持って、人間力が向上すると考えます。
すなわち、価値観が大きく異なり、何もかも多種多様化した現代において必要な事は、従来の女や男の概念ではなく、自立した一人の人間としての「自分らしさ」ではないでしょうか?

不必要に、従来の形にとらわれることなく、常に前向きに、自分らしく、よりよく生きてこそ、女は女らしく、男は男らしくなるのではないでしょうか?

では、「自分らしさ」とはどういうことか?
これがスムーズに答えられる人は素晴らしいとと思います。
自分が今までどのように考え、どのように生きてきたかが大切だと思います。

例えば、真面目、前向き、誰とでも仲良くする、常に感謝・尊敬・おもいやりの気持ちを持っている、健康に注意している、食べる事を大切にしている、笑顔が得意、勉強熱心、仕事熱心、恋や恋愛には無縁、地味好み、ファッションには無頓着、趣味を大切にする、短気、背が高い、男前、頭が良い等など・・・。

そして、これらの中から「このまま持続したいもの」「変えていきたいもの」「改善したいもの」があると思います。

さらに、「自分にとって心地いいもの」「人に取っても世間に取っても大切なもの」もあります。それなりにピックアップしたものが「個性」であり、それを大切にする事をお勧めします。来年1月から、このような視点における「バラ色未来創造講座」を開催予定です。ご期待下さい。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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