マナーうんちく話630≪今のうちに習得したい孤独に強くなる力≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

春の「緑のそよ風」や「薫風」には、ほのぼのとした温かさや希望を感じますが、初冬に吹く冷たい「北風」や「木枯らし」は、木々の枝から木の葉を払いのけます。

赤や黄色の落ち葉がヒラヒラ舞い落ちてきました。
これを見て、冬を越し春への備えをする自然の精緻さを感じ前向きになる人もいれば、「明日は我が身か」と暗い気持ちに陥る人もいます。

冷たい風に葉っぱを落とされ、枝と幹だけになった冬木立ちは、如何にも寒そうで、侘しさが感じられます。

ところで、現在地球上には192の国があり、約71億人が暮らしておりますが、その中でも日本は屈指の長寿国です。

しかし、地球全体では人口が年間約7000万人増加していますが、日本は人口が年々減少しています。

長寿は人類永遠のテーマで、それが実現できたことは大変嬉しい事であり、目出度い事でもありますが、反面、難婚化、晩婚化、未婚化、諦婚化が進み、結婚が遠のき、その結果、少子化現象は留まる事をしらない状態です。

また長寿社会は、誠に響きの良い社会ですが、裏を返せば超高齢社会です。
つまり、高齢により亡くなる人は増加傾向にあるけど、新たに産まれて来る子どもは少なくなったわけですね。
さらに、超高齢社会の特徴は「一人暮らしの高齢者」が増えることです。

ちなみに、日本は現在、人口は減少しているが所帯数は増えております。
何故だかお分かりでしょうか?
若者と高齢者の一人暮らしの人が増えているからです。
そして、この傾向は、今後さらに高まると予想されております。

だから今後は、一人暮らしの人は珍しくなくなるわけで、誰しも、「お一人様」を如何に充実して過ごすかが必要になります。

お一人様には色々なタイプが存在します。
社会人になり、結婚しないでずっと一人暮らしの人。
一旦は結婚したけど、離婚して一人暮らしになった人。
結婚して家族を作り、子育てを終えた後で、伴侶に亡くなられて、一人暮らしになった高齢者等・・・。

そして、年齢にかかわらず、これだけ高齢者が増えると、一人暮らしを暗いイメージでとらえることは感心しません。「孤独は人間を成長させる」と言われるが、それは自分をしっかり見つめる事が出来るからです。だから一人暮らしを前向きに捉えるべきだと考えます。

また、一人暮らしの人は、今後の人生をいかに過ごすか、その選択肢が多くなります。それだけに、自分らしい生き方も可能になります。
誰にも束縛される事無く、自分流の生き方が謳歌できるということです。

反面、病気や介護が必要になった時に、限りなく不安に陥ることも有りますし、周囲とのコミュニケーションが途切れることも有ります。

一人暮らしは、長所も有れば短所も有りますが、いずれにせよ、一人暮らしは確実に増加傾向にあります。

だから、身も心も元気なうちに、孤独を楽しむ力を身に付けることが大切です。
具体的には、健康を維持し、一人でも楽しむ事が出来る趣味を持つのもお勧めです。家事全般が出来ることも大切です。最低限の経済力も必要です。

加えて、様々な人との良好な人間関係を築いておくことです。特に異性の友人は人生を楽しくワクワクさせてくれます。
そのためには素敵なマナー及びコミュニケーション能力も磨いておく必要があります。

以前このコラムで触れましたが、主体性を堅持しつつ、周囲と協調する事が大切だということですね。
好奇心を持つこともお勧めです。

最後に、孤独になっても孤立は宜しくありません。そのためには、常に社会とかかわりをもち、品格を持ってポジティブに生きることをお勧めします。







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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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