マナーうんちく話622≪世界平和記念日と日本の礼儀作法≫
10月もそろそろ終わりですね。
この時期になると、ふと物思いにふけることはありませんか?
もの思いにも色々あります。
枯れ葉が舞い散る姿を見て、「自分もやがて同じような運命をたどるのか?」と感じる人もいれば、「恋しいあの人は今頃どうしているか?」と、思いにふける人もいることでしょう。
今日10月30日は「初恋の日」です。
今から100年以上前になりますが、明治29年(1896年)に島崎藤村が、文学界に「初恋」というタイトルの詩を発表したのにちなんでつけられた名前ですが、日本近代史を代表する傑作と言われていますから、青春時代に詠まれた方も多いと思います。
まだあげ初めし 前髪の 林檎のもとに 見えしとき・・・。
明治の頃は、今のように自由恋愛ではなく、若い男女が恋に陥るのはタブーとされていた時代ですから、恋をするには勇気がいったことでしょうね。
そして、昔から「恋は盲目」と言われます。英語ではLobe is Blind と表現します。恋に陥ると、常識や理性が失われるという意味です。
また、「恋は曲者(くせもの)」とも言われます。
恋をしたら分別を失い、思いもかけないことをするという意味です。
さらに、「恋は思案の他(ほか)」とも言われますね。
恋は理性や常識では割り切れないという意味です。
いずれかに当てはまる経験をされたことも多いと思いますが、一番多いのは、恋をして盲目になる事ではないでしょうか?
しかし、盲目になっては、恋する人しか見えなくなり、他の人も自分さえも見えなくなるので感心しません。
でも、何事も経験することは素晴らしい事だと思います。
なにより、「人を想う」ということはとても良い事だと感じます。
まだ他にも、恋をすると良い事がいっぱいあります。
例えば、恋をすると美しくなります。最近の研究では恋をすると脳内ホルモンが分泌され、結果美しくなれるというのは常識になっています。
加えて、他者に対して優しくなり、思いやりの心が目覚めます。
さらに、恋が恋愛に発展すれば、相手が喜んでくれれば、「相手のためなら何でもできる」という無償の愛情が芽生えます。また、感性も磨かれます。
現在、日本は世界一長寿の国です。
永生きを競うことも大切ですが、如何に充実して生きるかが問われる時代です。
また、高齢者も恋をして、心をときめかせると認知症が遠のき、長寿を謳歌できます。だから形にこだわらない「老後婚」が今大流行りです。
恋は老若男女、例外なく素晴らしいものです。
世の中に、恋をすることほど沢山の効能があるモノは思い付きません。
だから、恋をする事をお勧めします。
と言うことで、出会いを求めた婚活が盛んですが、婚活に参加する以前に、出会いをモノにできるような、素敵なマナーやコミュニケーション能力を身に付ける事も必要だと考えます。
婚活イベントに参加して、自分が「素敵だ」と思った人を見つけたら、その人からも「素敵だ」と思われることが肝心です。
最後に、出会いをモノにする、とっておきの方法を伝授します。
それは、相手を「心地良い気分にする」ことです。
マナーの根源をなす「思いやりの心」は、相手に好感を与えることです。
相手になびいてもらうには、先ず自分から心を開くことです。
加えて、「聴き上手」になることもお勧めです。
学校の授業でも予習の大切さが改めて話題になっているようですが、恋をして、実り多きものにするにも予習は大切です。つまりマナーを身に付けることです。