マナーうんちく話491≪人生が好転する美しい立ち居振る舞い②≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

健康と立ち居振る舞いを美しくするには、姿勢が大切だと言うことを良く理解している人は多いと思います。

改まった席では、意識して姿勢を美しく保つことをお勧めします。
しかし、意識しなくても、美しい姿勢を保つことができればさらに素敵です。

改まった席でなくても、常に日常生活の様々な場面で、美しい姿勢を心掛ける事をお勧めします。

ちなみに、姿勢を正すには、「腰」がとても大切です。
腰に重心を置いて、自然な状態で背骨を伸ばすようにしたら良いでしょう。
食事をする時、字を書く時、パソコンに向きあう時、散歩する時等など。

たまには社員食堂やレストランなどで食事をする時に、周囲の人の食べる姿をじっくり見て下さい。足を組んで飲んだり食べたりする人を良く見かけますが、これは感心しません。

食事をする時を始め、電車に乗った時、会議に出席した時等において、周囲をよく観察してみると、姿勢が良い人と悪い人は、見た目が大きく異なることが解ります。それを自分に置きかえられたらいいと思います。

和室での本格的な立ち居振る舞いは別として、日常生活においては、常に姿勢を意識することで、かなり美しく振舞うことができます。

「立つ時」は、両足は揃えます。女性は足先を揃えますが、男性は少し開きます。但し女性でも高いヒールの靴でしたら少し開いた方が安定します。
胸を張り、あごは引いて下さい。

「座る時」には、椅子の左に立ち、左足を一歩前に出し、椅子寄りの足を椅子の前に出すと同時に重心を移動させます。椅子の正面で足を揃え、静かに腰をおろし背筋を伸ばします。
背もたれにはよりかからず、女性は足を揃え、男性は握りこぶし一つくらいあけたらたらいいです。

「正座の時」には。立った姿勢と同じように、腰から上をまっすぐにのばします。あごは前に出ないように注意して下さい。

「お辞儀」は、立礼と座礼が有りますが、立ってお辞儀をする時には、頭から背中をまっすぐに伸ばした状態で行います。
頭を下げる角度は、挨拶の目的や相手により異なりますので臨機応変に対応して下さい。

「指し&示し」は、手のひらを相手に向け、指は伸ばして揃えます。
右を示すには右手、左を示す時には左手を使用します

「物の受け渡し」は両手で行って下さい。最初に相手を見て、次に物を渡し、また相手を見ます
渡す時の高さですが、腹、胸、肩、目の高さが基準になります。相手により調整して下さい。勿論、相手が上位者ほど上の高さになります。
椅子を引く時等も両手で行うと品が良くなります。

「視線」はとても大切です。
相手の顔を見て話すことは、その存在をキチンと認めることに繋がるからです。
相手が上位の人で有れば、少し視線を下げ、目と胸の高さ位がお勧めです。

「相手との位置関係」ですが、違和感なく相手とコミュニケーションが取れるのは1メートル前後(80㎝から120㎝位)だと言われています。
正面に向かい合えば高圧的ですが、斜めだと安心感が漂います。
夫婦でしたら横がお勧めです。

どんな人でも、立つ、座わる、お辞儀等の動作は人としての根幹をなす動作です。常に意識して、正しい無駄のない動きを心掛けて頂きたいと思いますが、最近は立ち姿やお辞儀の仕方が随分変わり、マナーの本にも、色々な解説が有ります。

どれが正解でどれが不正解とは言えませんが、いずれにせよ、相手に好感を与え、敬意を伝えるには美しい姿勢が大切です。
併せて、時と場合により、上座と下座にも配慮して下さいね。



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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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