マナーうんちく話393≪なくて七癖≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

木枯らしが吹き、日射しがめっきり弱くなる時節になると、太陽が恋しくなります。身体にも心にも、穏やかな温もりが感じられる、「日向ぼっこ」や「炊き火」をした頃が懐かしくなりませんか?

さて、人間だれしも、多かれ少なかれ「癖」を持っています。
「なくて7癖」と言う言葉があります。
もしくは、「無くて七癖、あって四十八癖(なくてななくせ、あってしじゅうはちくせ)」といいます。

癖がないように思える人でも、七つ位は癖を持っている。
色々な癖を持ち合わせている自分は、一体全体幾つあるのだろうか?
「自分の癖の数は、四十八位で足りるだろうか?」と言う意味です。

癖とは、もともと必要のない、しぐさや習慣のことですが、人それぞれです。
とるに足らない微笑ましい癖から、長い間の習慣になっている悪い癖も有ります。

また、それにより、損をしたり、相手に多少なりの迷惑を掛けているかもしれません。

癖はお互い様ですから、ある程度は、おおらかな気分で容認することも大切ですが、相手に迷惑を掛けている癖は、キチンと認識して、必要に応じて適正にコントロールすることが大切です。

「知らぬは本人ばかり」と言われるように、癖は、とかく自分では気がつかないものです。本音で、注意してくれる人も必要です。

ただ、親であったり、教師であったり、夫婦で有れば、癖を指摘したり、注意してくれますが、ビジネス上では言いにくい面もあります。

従って、日頃の人間関係がとても大切です。
特に、注意して頂きたい癖を、いくつか挙げてみますので参考にして下さい。

○動作の度に、音を立てる。
○コーヒーや、お茶を飲む時に、音を立てる。
○人前で、髪を触る。
○腕を組む。
○爪を噛む。
○貧乏ゆすり。等です。

髪の毛は、目に見えない埃や塵が付着しており、それをいじった手も汚れますので、人前では要注意です。特に食事中はくれぐれもご用心ください。

さらに、人の話を聞く時や、考え事をする時に、腕を組む態度は注意して下さいね。見た目が傲慢に見えます。相手を見下したり、自分の力や立場を誇示しているようにとられる恐れが有ります。

加えて、男性によくみられるシーンですが、人前を横切る時に、大袈裟に、手のひらを盾にふる姿を良く見かけます。
これを「手刀(てがたな)」を切ると言いますが、このジェスチャーも感心しません。

少し前で立ち止まり、姿勢を正し、「前を失礼します」とか、「前をごめんなさい」等と声を掛けて下さい。

常に自立心を持ち、相手に対し、卑下したり、尊大ぶったりしないことが大切です。





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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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