マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
日本は世界屈指の四季の美しい国ですが、その代表が、晩秋の紅葉で、丁度今が見頃ですね。
「山装う」と表現されるように、赤や黄色にお化粧した木々の葉は、周囲の情景をより華やかに彩ります。
しかし、その期間は大変短く、厳しい冬に向かう2週間から3週間位です。
だからこそ、木々が奏でる大自然のスペクタクルを、しっかり心に焼き付けておきたいものです。
そして、秋の紅葉と共に、日本人の心を魅了するのは春の桜ですが、こちらも紅葉と同じで、大変はかない命です。
もっとも、紅葉も桜も儚い命だからこそ大衆に愛されるのであって、3か月も半年も続けば、有り難さも薄れ、「紅葉狩り」も「花見」も存在しないと思います。
ところで、人には「美人薄命」と言う言葉が有ります。
美しい人は、短命で有ったり、不運で有ったりする人が多いと言う意味です。
この意味の真意は良く解りませんが、この言葉ができた頃は、人間の寿命も非常に短かったわけですから、現代には当てはまりません。
それどころか、今の日本は世界屈指の長寿国です。
特に女性は、昨年は、大震災の影響も有り、世界一の座を台湾に奪われましたが、それまでは26年間世界一長寿です。
そして、このコラムでも以前、お話ししましたが、日本人女性は世界の男性の憧れの的だったようです。
このことは、幕末に日本を訪れた欧米の著名人が述べております。
さらに、明治や大正時代に日本に滞在した、小泉八雲やアインシュタイン博士も、日本の女性を絶賛しています。
日本人女性のどこを褒め讃えたかと言いますと、色白で小柄な容姿、聡明で思いやりの心、立ち居・振る舞いの美しさ等です。
そして、現代の日本人女性は、このように、身も心も美しい遺伝子に、世界一の長寿が加味されたわけで、まさに「美人長命」です。
こうなると、俄然、前向きに人生を生きるべきだと考えます。
日本の紅葉は、世界一美しいと言われていますが、日本人女性も、世界一、身も心も美しい人です。
四季の美しい、平和で、豊かで、長寿に恵まれた国と時代に、生活していることに感謝しつつ、過ぎゆく秋を充実して過ごしたいものです。