マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
厳しかった夏の残照が次第に遠のき、山が、川が、街並みが、しっとりと落ち着いた佇まいを見せる絶好の季節になり、スポーツの秋、芸術の秋をお楽しみのことと思います。
そして、いよいよ収穫の秋の始まりです。
稲刈りが各地で始まり、栗や柿も採れる頃です。
北国では、早くも紅葉が始まる頃です。
ところで、10月8日は二十四節季の一つ「寒露」です。
寒露とは、野草に宿る冷たい露のことです。
秋の深まりを感じさせる素敵な名前です。
また、この時期は大気の状態も安定し、秋晴れの日が多くなります。
夜のお月様も美しいですよ。
夜遅くなったら、ぜひ夜空を見上げて下さい。
これまでとは違った秋の趣が感じられ、心が晴れ晴れします。
9月7日の「白露」、10月8日の「寒露」、そして10月23日の「霜降」を経て、季節は冬へとなびいていき、正月を迎えます。
それぞれのシーンがゆったりと流れていき、独特の趣が感じられるところが日本の四季の良いところです。
ところが、最近のビジネスの世界では、何もかも季節の移ろいが大変早くなったと思いませんか?
つい先日、衣替えを迎え、「クールビズ」が終わったと思いきや、早くも「ウオームビズ」がスタートしました。
さらに、まだ稲刈りも、秋祭りも、これから迎えるところなのに、早くも「おせち料理」商戦がスタートしたようです。
また先日、郵便局に行った時には、年賀状の予約を勧められました。
一昔・二昔前に、コンピューターの世界で、「ドッグイヤー」とか「マウスイヤー」等と言われ、非常に速いスピードで時代が流れましたが、私のようなアナログ人間には、ついていけないことばかりです。
勿論、時代の流れに取り残されないような努力は必要だと思います。
問題は、どのくらいのレベルで追従できるかで、老化防止の一環として取り組んでいますが、なかなか思うようにはいきませんね。
そういえば、クリスマスのイベントも、クリスチャンは1%から2%で大多数の人が神道及び仏教徒である日本が、世界で一番早くから取り組んでいるという話を聞いたことがあります。
何事もほどほどのスピードがありがたいですね。