マナーうんちく話717《家庭や地域で支えたい子どもの門出》
親に身に付けて頂きたい「こどもの未来を明るく照らすマナー③」
古今東西、子供は、「親、特に母親を手本にして育つ」と言われていますが、的を射た言葉だと思います。
日本では「子は親を映す鏡」とか、「子は親の背中を見て育つ」と言われます。
ヨーロッパでは「ひな鳥は親鳥の通りにさえずる」という諺があります。
またナポレオンは、「こどもの運命は常にその母親に委ねられると」言いました。
毎日同じものを食べ、同じ所に住み、さらに同じ遺伝子を有するわけですから、当たり前と言えば当たり前の話ですが、親が、どんなポリシーを持ち、何を大切にし、どのような言動をとるかで、子供もそのようになります。
親の責任、とりわけお母さんの責任は大きいですね!
加えて、お母さんの大きな責任は、いかにして「より善く生きるか?」と言うことを、一つ一つ具体的に教えることではないでしょうか?
お母さんが、子供の「良き鏡」にならなければいけませんね。
ところで、最近「婚活講座」とか、「結婚講座」「花嫁講座」等を担当する機会が増えてきましたが、その必要性を大いに痛感します。
日本でも、一部の大学で、婚活講座等が大変人気を有しているようですが、大学がこのような講座を前向きに発信することは素晴らしいことだと思います。
子育てに、母親の存在が大変大きいことは、誰しも否定しません。
また、結婚して子供が生まれれば、女性は全員母親になります。
しかし、核家族化や人間関係の希薄化等のせいでしょうか、お母さんとして、子供に対し、具体的に、何を、どのように教えたらわからない人が増加しているような気がしてなりません。
特に、こどもの躾等においてはその可能性が高いですね。
無理もないことです。
戦後、学校で教えなくなったからです。
しばし、学校からマナーに関する講演依頼を受けますが、その目的は「企業研修に向けて」「就活のため」等がほとんどです。
「人間力向上」「母親力向上」「豊かな人生を歩むため」等と言う、マナー本来の目的を持った依頼は、まだまだ少ないのが現状です。
学校がこのような状況だからこそ、家庭でお母さん達に、子どもの躾にも、夫婦円満・家族団欒にも役立つ、キチンとしたマナーを身に付けて頂きたいわけです。
いじめや不登校、さらに児童虐待などが相変わらず増えていますが、お母さんがマナーの本質を理解していたら、このような悲しい出来事は激減します。
その点、戦前まで女学校で行われていた「良妻賢母教育」は、大変意義が有ったと思いますが、その意義さえ、現在では理解されていません。
もっとも、夫にとっての「良妻」は、個々の夫の主観に寄りますので、何とも言えませんが、子どもに対し「賢母」であることは絶対必要です。
その一環として、素敵なマナーを修得して頂くわけです。
前置きが長くなった感がありますが、これからお母さんに身に付けて頂きたい、「具体的なマナー」を出来る限り発信していきたいと思います。
簡単、経費不要、即効果が期待出来る等、魅力いっぱいです。
出来ることから、早速実行して頂けたら嬉しい限りです。
勿論、「ビジネス」にも、「恋愛」にも、「自分磨き」にも、「人生」にも、全てにおいて好結果が期待できます。ご期待下さい。