マナーうんちく話215≪春分の日は夢の種蒔を!≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:マナーの心得

野菜作りを始めてかれこれ4年になります。
仕事の合間にすることですから、なかなか思うようにはいきませんが・・・。
しかし、ベテランの人のアドバイスを頂いたり、それなりに創意工夫を施したりで、少しずつ上達している気がします。中でも、初心者に役に立つのが、このコラムでほとんど毎回取り上げている「二十四節季」です。

ただこの二十四節季は、もともと中国の気候に合わせ名付けられており、必ずしも日本の気候に馴染むものばかりではないという理由で、現代日本の気候にマッチした、「新しい二十四節季」が創造されるそうです。

私は個人的には、この「二十四節季」全ての言葉に、先人の知恵や教えがしみ込んでいると感じているので、とても気に入っています。
やはり何百年も続いた言葉には、お金では買えない凛とした意気込みが感じられ、魂が宿っていると思います。

しかし、一方では、確かに現代生活になじまないところも多々あります。従って新しい二十四節季に期待するところもありで、少し複雑な気分です。
互いに、良いところを共有した、素晴らしい二十四節季が創造されますように・・・。


ところで、農事の基になる「二十四節季」の一つに、「春分の日」が有ります。
今年は3月20日ですが、毎年同じ日ではありません。いつが「春分の日」になるかは、前年の2月1日に官報で発表されます。

そして春分の日は、国民の祝日に関する法律では「自然をたたえ、生物をいつくしむ」意味が有りますが、農時にとっては、「種まき」の時で有り、「一年の計」の始まりの時でもあります。

勿論、今は「秋まき用」の種も沢山ありますが、昔は春分の日は種まきを、秋分の日は収穫をする頃だったわけですね。
日照時間は次第に、春分の日を境に長くなり、秋分の日を境に短くなるので、なんとなく理にかなっているように感じます。


また、「種まき」は、なにも花や野菜に限ったことではありません。
特に春は、新年度のスタートの時期でもあります。

これを機会に、自分の新しい「夢の種まき」もお勧めです。

日本は今や世界一の長寿の国ですから、日本人の人生は世界一長い人生だと言えます。
その長い人生に、どのようなシナリオを描き、どのように演出していくか?という「人生計画」を立て、それを実現するための「種まき」も必要です。
いわゆる「将来の夢の種まき」であり、「心の種まき」でもあります。

種をまかない限り、なにも芽吹いてきません。
自分の「いきがい」「希望」「夢」に焦点を合わせ、今できることから、一歩一歩努力を積み重ねて行くことが大切です。

学生・就活中の人・婚活中の人・子育てに携わっている人・昇給や昇進を希望している人・セカンドライフのスタート点に立っている人・高齢期の人等など、例え、「今忙しくて・・・。」と思っていても、ほんの少しだけ余計にエネルギーをかけ、行動範囲を広げ、小さくても良いから、自分の、生きがいや夢の種を蒔かれる事をお勧めします。

その種が、いつ芽吹き、蕾を付け、花を咲かせるかは誰にもわかりませんが、蒔いた種は必ず芽が出ます。いつ巻いたのか?どんな種をまいたのか?すっかり忘れたころに種が出てくることが有ります。その時は、何とも言えないくらい嬉しい気持ちになります。

どんな種を蒔くかは、人それぞれですが、マナー講師としては、「マナーの種」を蒔かれる事をお勧めします。

「乳は草から」と言われます。
牛に良い草を与えてやれば、それに見合った良い乳を出してくれるということです。

また、「一に種(たね)、二に肥(こえ)、三に手入れ」ともいわれます。
種をしっかり吟味し、合理的に肥料を施し、朝夕の手入れが大切であるという意味です。

マナーの種もしかりです。
種をまいたら、水も肥やしも、そして手入れも必要です。
それなりの努力を要しますが、花が咲いた暁には、最良の伴侶になってくれます。
次回から「人生が好転する」お勧めの種を幾つか順に紹介していきます。お楽しみに・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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