マナーうんちく話160≪幸せ度と自分磨き≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

岡山県は総合で24位!
先日、法政大学大学院から発表された「幸せ度」のランキングです。
47の都道府県で24位ですから、平均くらいですが、内容は良い面と悪い面が極端に分かれているようです。

先ず、「医療・健康の部」では1位です。これはすごいことだと感じます。
岡山県は中四国地方で唯一医学部が2つある県で、これが功を奏したのでしょうか?
改めて先人の努力に感謝したいところです。

しかし、折角1位の項目が有りながら、総合で24位とは、残りの項目が余程悪かったようですね。しかも、岡山県は「晴れの国」といわれるように、県庁所在地の中では一年を通じ晴れの日が最も多く温暖な気候・風土に大変恵まれています。さらに、海の幸、山の幸、歴史、文化、産業等などにも恵まれた県だけに、24位とは意外でした。
大学の数も人口の割には非常に多い県です。

ただ、今の岡山県は、小中高生による暴力行為や不登校の発生率は全国でも最悪で、加えて生活保護受給者が20年ぶりに25000人を超えた状況に陥ったので、頷けない数字でもないようです。

ところで、「幸せ度」は、以前にもこのコラム欄で取り上げましたが、人と人との絆の大切さを幸福度の尺度としている、南アジアに存在するブータン王国に見習ったもので、国民の幸せ度を「国民総生産」で図るのではなく、「国民総幸福量」で測るというものです。
つまり、経済的豊かさより、「精神的幸福度」にウエイトを置いています。

勿論、日本とブータンとは、国民性、文化、歴史等、何から何まで異なるので、単純には比較できませんが、家族・親族・友人・地域間における絆が希薄化し、孤独死、無縁社会等と言う深刻な課題に直面している、現在の日本にとって、ブータン王国の生き方は大いに参考になるのではないでしょうか。

日本人は今、「物の豊かな社会」や「便利な社会」を手に入れました。
そこで、これ以上の豊かさや利便性を追い求めるのは一旦据え置き、心の豊かさ、すなわち人間関係の大切さを再認識し、生き方をほんの少しでも、かえてみたらと感じています。

特に、いじめや不登校を克服するには、良好な人間関係を築くことが最良の策です。子どもと親・子どもと教師の縦の関係、子ども同士の横の関係、子どもと地域の斜めの関係を強固にしなければいけません。


ちなみに、日本における幸せ度1位は福井県で、1位になった要因は、「未婚率の低さ」と「高い正社員率」にあると報じられていましたが、まったく同感です。
勿論、幸せの捉え方は10人10色で一概には言えませんが・・・。

私はいつも、幸せな人生を描くには、「仕事」と「愛する人」に恵まれることだといっていますが、それを明確に裏付けていると思います。
ライフスタイルや個人的な意識の違いで、「未婚」が選択肢の一つになっている現代において、福井県の県民性は参考にするに値すると思いますが、如何でしょうか?

人間関係を豊かにしたり、正社員になれたり、愛する人に巡り合えたりするために、主体的に自分磨きに励み、その結果ハッピーライフスタイルを築くことが出来れば良いですね。
ひいてはそれが最高の社会貢献に繋がるのではないかと思っています。

「岡山ハッピーコミュニケーション」では、県内のあちらこちらで、「自分磨き講座」を開催していますが、その究極の目的は社会貢献にあります。そして今回の福井県のデーターは大いに参考になるところです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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