マナーうんちく話143≪昔と今、どう違う恋愛事情≫
マナーうんちく話37《結婚と運命の人》
そろそろ{ハッピーな結婚をしたいなー}と感じるようになったら、いよいよ婚活に向けてのアクションを起こしていただきます。《マナーうんちく話36》で述べましたように、再度「結婚の意義や目的」を明確にして下さいね。重複しますがここが大切です。
結婚願望が湧いてきても、一人では実現が無理の様だったら、周囲の人への意思表示や協力要請が大切です。個人情報保護法の時代で何かと皆さんガードが堅いようですが、なるべく結婚の意思をオープンにして、信頼出来る人へお願いすることだと思います。
現在は結婚情報産業が発達し、お金をかければ手段はいくらでもあります。また県下の津々浦々、行政主催の「婚活パーティー」が開催されております。インターネットを利用したものも多く存在します。選択肢がひと昔に比較すれば格段に増えています。情報も氾濫するほど沢山あります。
どれを選ばれるかは全く自由ですが、これだけ選択肢があるにもかかわらず、現実は「難婚化現象」に陥っているという事実です。何らかの矛盾点があるということだと思います。
私の一押しは、あなたのことを真剣に思ってくれている、「友人」「親」「お世話になっている人」「上司」等にお願いすることです。親身になってくれる人ほどいいです。
日頃からの人間関係がここでとても大切になってきます。
周囲の人に内緒にした婚活より、周囲の人に結婚の意思をオープンにして、「素敵なご縁」をお願いできれば最高だと思います。後後まで違ってきます。
日頃から友人を多く持ち、人間関係を大切にしておいて下さい。
私は「お金に頼る婚活」より、「人に頼る婚活」をお勧めします。勿論人それぞれですが。
ここで、あらためて、あなたにとって「運命の人とは?」について触れておきます。
なんだかんだと言ってもこの世は男と女。
できれば「運命の人になる異性」に出会いたいものです。
前述したようにアンテナをしっかり張り巡らせて、コツをしっかりつかむことが大切です。
私はブライダルの仕事を通じ数千カップルとのコミュニケーションを経験しましたが、結婚に至るまでになった運命の人とは、大きく分けて2種類あるように思います。
1、出会い自体が運命的だった人。
2、出会ってから、自分が運命的に変化した人。
1、は自らと紹介。2、は友人の紹介が多いかったようです。
どちらのタイプが多いかと言えば圧倒的に「2のタイプ」でした。
出会いがあってしばらく交際をして、やがて運命の人と感じるのは自分次第です。
交際期間中に相手の欠点ばかり見て否定的になればとても運命の人になりえません。
相手のいい所をしっかり見つめて、それを尊重し、全てを素直に受け入れることができるようになった時、初めて運命の人になるようですね。
共通している点は互いに素敵な「思いやり精神」を発揮しているという点で感動的です。
ここで大切なことがあります。
運命の人か否かを決めるのは自分自身だということです。
お金とか、家柄とか、学歴とか、職業とかの固定概念にとだわれることなく、自分の気持ちに正直に従って運命の人を決められた人が多いかったですね。
《マナーうんちく話36》の、あなた流の「人生設計」がここでお役に立つはずです。
※「人生設計」は時と場合により、いくらでも書きなおすことが可能です。
ポイントは「一緒にいて心地よい人」です。
異性との付き合いが少ない人は、甘い言葉をかけられたり、優しく接してくれたら、勘違いして、どんな異性でもすぐに受け入れてしまう人も多いのが現実ですが、あくまで冷静な判断をして下さい。「共にする時間」をしっかり作りよく観察して下さい。
営利目的ではなく、客観的に判断してくれる相談相手がいればなおいいですね。
※親身になってくれる人の紹介はこんな時に役に立ちます。特に友人はあなたのことをよく理解してくれていますから、相談相手としても最適だと思います。
よく「男運が悪い」とか「女運がない」とかいいますが、幸運・不運は誰にもあります。短絡的ならず、幸運だと思えば前向きになればいいし、不運だと感じたら早くその不運から抜けることです。要は、どのように捉え、どのような行動をとるかが大切です。
そして幸運をつかむには、日頃から自分磨きに励み、何事にも常に前向きで、積極的に行動することだと思います。高望みをして、無理をして、見栄を張るのではなく、あくまで自分らしく振舞っている時に幸運は訪れてくれます。
常に人生に「生きがい」を持ちキラキラ輝いて生きている人に訪れてくれます。
生きがいは自分自身のための「一人称の生きがい」、恋人や夫婦間で共有する「二人称の生きがい」、社会貢献を視野に入れた「三人称の生きがい」がありますが、いずれも、与えられるものではなく、自ら創造するものです。
論理的とは言えませんが、多くのハッピーなカップルのお話を聞いて感じたことは、「本当の運命の人になる人とは、出会い方、初対面の時の感じ方、交際の仕方、出会いから結婚に至るまでの時間、置かれている立場等などは様々だけど、結ばれる時には結ばれる」ということです。
特別な才能のある人、特別な努力をした人、特別な経費をかけた人ばかりではありません。
不必要に執着したり、無理をしたり、大金を使う必要はないと思います。
常に前向きに、色々な経験を重ねながら、自分を磨き続けることが大切だと思います。
徳川家指南役であった柳生一族に、「少才は縁に会うて縁に気づかず。中才は縁に会うて縁を生かせず。大才は袖振り合う縁をも生かす。」という家訓があります。
縁を作ってくれる人はひと昔に比べれば、友人、親、上司、あるいは企業や行政等多々あります。そのせっかくの縁を、袖を振り合って生かすのがあなた自身です。
最後に既婚の方で、「私の伴侶はとても運命の人とはいえないわ」と感じている人へ!
まだ先は長いです。過去は流してこれからを見つめて下さい。
もう一度伴侶のよいところを見つめなおして見られては如何でしょうか?
温厚で優しい性格、器量の良さ、仕事ができる、頭が良い、家事が上手、素直である、努力家である、勤勉である、資格を持っている、整理整頓が上手、愚痴を言わない、笑顔がいい、几帳面、アクティブ等など伴侶から得られるモノの有効利用がお勧めです。
世阿弥の能の伝書(理論書)、「花鏡(かきょう)」に登場する、「初心忘るべからず」という言葉があります。朝礼・仕事・習い事等で一番多くつかわれているみたいですが、この言葉!本当は夫婦間に当てはめるべきです。
それでもダメなら、伴侶を変えることは難しいので、自分が変わることだと思います。自分がキラキラすれば伴侶もキラキラしてきます。
人生一度きりです。運命の人と思い切りハッピーライフストーリーを美しく奏でて下さい。