マナーうんちく話2229《気軽に楽しみたい飲み会やお酌文化とその効能》
四季の美しい日本には、一年を24に区切って、
季節の節目の言葉として名付けられた「二四節季」があります。
7月23日、今日は「大暑」です。
太平洋高気圧がどっしりと日本の上空に居座り、気温がドンドン上昇し、
文字通り一年のうちで最も暑い時節、すなわち「暑中の頃」です。
さらに23日は「ふみの日」でもあります。
手紙を書いてみませんか?という日です。
近頃はすっかり暑中見舞いが一般的になりました。
そこで今日は《暑中見舞》について触れてみます。
暑中見舞いとは、本来暑中の時期に相手の健康を気遣う趣旨のものですが、
自分の近況報告や、ご無沙汰を詫びたり、また相手の安否を伺ったりもします。
特に決まったスタイルはありませんので、相手との関係を考慮しつつ、
型苦しい言葉より、自分の言葉で素直に伝えるのがポイントだと思います。
大量印刷で出される時は、少し余白を設け、
2-3行でも直筆の言葉を加味したいものです。
内容は下記のように纏めてみてください。
①「暑中お見舞い申し上げます」の見舞いの言葉。
②相手を気遣う言葉と自分の近況など。
③相手の健康・活躍などを祈る言葉。
思いがけずに暑中見舞いをもらった人には
速やかに(3日以内位)に返事を出して下さい。
暑中見舞いをいただいた旨とそのお礼、
嬉しかったことなどを踏まえて感想等を
添えていただければよいと思います。
誰に出すのかという決まりもないので、「あの人に出したいなー」
と思われる人がいたら、先ずその人に気軽に発信されたらよいと思います。
出す時期は、丁度梅雨明けの今頃から8月7日の立秋までがよいですね。
立秋を過ぎたら「残暑見舞い」になります。
お年玉年賀はがきは昭和24年からですが、
暑中葉書は「暑中見舞用郵便葉書」という呼称で
昭和25年に発行されており、
61年より「かもめーる」の愛称で懸賞付き葉書がスタートしました。
話は余談になりますが、もともと日本には、
正月と盆に贈答品を持参して挨拶回りをする習慣がありました。
それが明治に入り郵便制度が完備されたので、
現在のように書状でもって挨拶するようになったそうです。
つまり暑中見舞いも年賀状と同じくらい大切なものだったわけですね。
何もかもメールに頼る時代だからこそ、
たまには手作りの暑中見舞いも喜ばれますよ・・・
どんなに遠距離にあろうと、
どんなにご無沙汰していようと、
いつまでも心と心の絆を結ぶ
そんな素晴らしい力が
暑中見舞いの葉書には存在する気がします。